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14日目
退院後ついに蓮の家に到着した。
荷造りが終わった頃、俺は蓮に聞かれた。
「なあ、本当は覚えてるだろ。」
蓮にそう聞かれて俺は首を傾げる。
「俺のこと。いつまでとぼけてる?」
ん〜〜?どういうことだ、わけがわからない。本当にわけがわからないんだけど。
さっきの笑顔はどこに消えた?
「へ〜?なら思い出させてあげる。」
蓮は悪魔のように微笑み、俺の唇を、、、奪った。
15日目
朝起きて、俺はリビングに向かおうと立ちあが、、、れない。
どうしてか足に力が入らなかったからだ。
その様子を見ていた蓮は笑って言った。
「昨日のこと覚えてないの?」
「昨日?」
蓮の家に来てそれからキスされて、、、、、、、っ俺は頬が熱くなるのを感じながら蓮を見た。
「覚えてるよ」
そう言うと蓮は微笑んで言った。
「だから今日はゆっくりしないとね?」
「あ、、はい」とつい敬語になってしまう。
あ、じゃあ、今日は敬語で話して蓮を困らせちゃおっかな〜って思って早速実行してるんだけど、、、なにも動じない。敬語じゃなんの意味もないか、、、
ん?なんでこんなこと考えてるんだろう。。。
16日目
午前
っ頭が痛い。いたい。脳がなにかを受け入れようとしている?いや拒んでるのか?
そんな映像が脳内再生された。
午後
朝頭が痛かったけれどだいぶ良くなった。ストレスか何かかもしれない。
その頭痛のおかげかはわからないけど俺は記憶の一部を思い出した。
俺の一番の親友のこと。名前は、、上の名前は覚えてないけれど、下の名前は、舜人っていう。今はどこで何をしてるのかな。昔、俺と樹と舜人とでよく遊んでいたのを思い出したので蓮に聞いてみることにした。
「ねえ。俺さ思い出したんだ。」
そう言うと蓮は目を見開いて言った。
「何を?」
「舜人のこと!上の名前は、、、なんだっけ?今どんな仕事してるのか知ってる?」
そう言い終わった瞬間連が舌打ちをした、、気がした。
「小林舜人。今は医者。龍樹もよく知ってるでしょう?」
俺はあの小林だよな、、、と思いつつ言った、
「まじか、、」
「良かった!少しずつ記憶戻ってきてるんだね」
また、蓮は悪魔のような微笑みをした。
「うん、そうだな」
そう言う俺の声は震えていた。