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これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。
ご本人様には一切関係ございません
エセ関西弁、捏造注意
その他の注意書きはプロローグを参照ください
でははじまります
少しづつ暖かくなり始めた頃。
もう一度、彼らはこの街にやってきた。
あの時と変わらない王の風格とともに。
os「ご無沙汰しております」
tn「めっちゃ復興しとるやん」
gr「よく、ここまで進めることができたな」
os「民たちが一体となって進めることができましたからね。では、屋敷の方へ…」
tn「美味そうなお菓子やな」
gr「食糧事情は解決したみたいだな。良かったゾ」
os「意外に、この仕事も慣れるもんやね」
gr「そうだろう?マジで経験が物を言うからな。そういえば、あの後ここ周辺をぐるーっとしたんだが、治安ヤバかった」
tn「護衛する側の気持ちにもなってや…」
gr「すまんすまんw」
os「あー…、この街と首都の復興で手一杯やから、どうしても昔から荒れがちな辺境地域にはな…」
tn「まあ、osさんが無理せず働けてるのなら良かったっすわ」
os「ご心配ありがとうめぅ♪」
tn「めぅ?」
os「…………、口癖…」
gr「てかtn氏。これめっちゃ美味い」
tn「食べすぎんなよ」
gr「ヴッ、うん」
ほんまに甘いもの好きなんやな。
os「な、話したいことがあるんだけどさ」
gr「ん?(モグモグ)」
os「俺の友達、一緒に来てもいいかな」
gr「あー、別に構わないぞ。うちの国入国審査緩いからな」
os「それ大丈夫なん?」
tn「犯罪者は俺が粛清しとるから」
os「なるほど…。参考にするわ」
tn「しないで?w」
os「入国だけじゃなくて、幹部になるのは?」
ピタリ、と2人の手が止まる。やっぱり幹部になるのは大変なようだ。外交官の腕の見せ所やな。
os「今、多分南の宿の方にいて、少し時間あれば連れてこれるから、顔見たほうがいいやろ?」
gr「ふむ…、彼は、お前とはどういう関係だ?」
os「親友。昔からのな」
tn「出身は?」
os「極東地域。代々来賓護衛の仕事を受け持ってる」
gr「何か他に情報は」
来た。プロデュースチャンス。これまでの練習の成果、見せないと。
os「そうやな…、剣術が得意で、体術もできる。強い。正義感に溢れる人で、恩も復讐も二倍にして返す」
tn「なるほど、な…。戦力にはなり得る、か」
os「それから、やっぱり親の仕事の関係で、医術も習得済み。W国で彼の国の医師免許使えるかわからんけども。で、ホラーが苦手。ちっちゃいお化け屋敷とかでも無理」
gr「なる、ほど〜?w、どうやtn氏」
tn「うーん、まあ、確かに味方として心強い奴ではあるな。出会ってみなきゃわからんが、とりあえず現時点では幹部に迎え入れても構わんで」
gr「あ、そうだ。書類仕事っていうか、その、頭脳面の能力もある程度はあるよな?」
os「そりゃ名家の一人息子やからな」
gr「よし、わかった。じゃあ、彼をこの屋敷に呼んでくれないか?」
os「了解しました」
tn「ちなみにその人の名前って何?」
os「ht。ええ名前やろ?」
tn「せやなあ」
よしよし、これで取り敢えず第一関門突破というところか。あとは、彼の実力に委ねられている。
見回りをしていた騎士たちに指示を出して、htを屋敷に呼ぶように伝える。さすが行動が早い。
*****
os「どうせ呼んでも来るまで時間かかるんやし、なんか、話しよーや」
gr「んー?いいゾ」
tn「何、話すん?」
os「前、お菓子の話はしたから、他の好きなこととか」
tn「食べることやな。あとこの国で働くこと」
gr「俺もこの国の総統やるのは好きだな。楽しいし。あと、歴史とか戦争とか」
os「お!歴史、何が好き?」
gr「俺が外せんのはやっぱりあの時の大戦の……〜!」
os「あ〜、わかるめぅ!あと、ほら、旧A国の……〜!」
tn「osすごいな。grさんと歴史の知識で語り合うのムズいのに」
os「いや〜、僕も歴史好きやからw」
gr「そうか!久々に語り合える人に会えたぞ!」
話が弾み始めた頃、騎士が扉を叩く音がした。
os「はい、どういたしました?」
「ht様ご到着です」
os「お通しください。お茶とお菓子もよろしくお願いします」
gr「はじめまして、htさん。W国総統のgrと申します」
tn「W国の幹部で書記長のtnといいます。よろしくお願いします」
ht「始めまして。htです。os枢機卿から話があったと思いますが」
先ほどとは打って変わって厳格な雰囲気。お互いがお互いを見定めるように、一言ひとこと慎重に、鋭く言葉を発する。
os(本当に、警戒している…)
tnがgrの左前に出て、守るようにhtと話している。対するhtは、愛刀を部屋の隅に置いている。少しでも安全に話を進める。その一点に、3人とも集中している。
os「うーん…、なあht」
ht「何?」
os「これ、見てほしいんやけど」
ht「え?」
3人とも一斉に訝しげな顔をする。
雰囲気に気圧されながらも、慎重にさっき本棚から持ってきた本を懐から取り出し、そのままhtに突きつけた。
os「じゃーn」
ht「うわあああああああッ!?!?」
本に描かれているのは恐ろしい顔をしたお化け。
os「めっちゃビビるやんwww」
ht「やめてよ!?本当に心臓止まるかと思ったじゃん!?」
くすくすと、笑いを抑えている声が聞こえる。その声の主の方をhtが向く。そこには、体を小さくしながら顔を腕で押さえている2人の男がいた。
tn「ちょwす、すみませんッww」
gr「tn、氏wwわ、笑うなッwwww」
tn「アカンおもろすぎるwwww」
とうとう耐えられなくなったtnが、悪魔の如き高笑いを部屋に響かせる。これで完全に雰囲気は良くなった。さすがやな笑いって。
os「うん、堅苦しくなくなっためぅ!」
ht「ふざけんなよwもっといい方法あったじゃん…」
os「まあまあ」
gr「うん、osの言ってた通り面白いやつだな!今ん所問題ないゾ!」
tn「立ち振舞も完璧やったな。うん、幹部でも構わんわ。ふふっw」
os「tnさっきの絶対ツボってるよな」
tn「あれはしゃーないやろww」
なんとか話を進められて良かった。これでみんなの警戒も解けただろう。初仕事にしては上出来やな!
鐘が鳴る。もう夕方なのだろう。
os「あ、俺礼拝行かないと」
ht「あ、そっか。気をつけてね」
os「うん。今から急に冷えると思うから、暖炉適当に使ってどーぞ。わからないことあったら騎士たちに色々聞いてな」
gr「ん。何から何までありがとうな」
空は赤く燃え、夜が地平線までやって来ている。教会のステンドグラスは昼間と違う不思議な雰囲気を醸し出している。
僕は、何のために祈っているのだろう。
物心ついたときから今まで、ずっと、祈り続けている。それは自分のため。他人のため。見えない何かのため。もう失われたもののため。
神を信じるのは馬鹿馬鹿しいことなのかな?正体のない不正確なものに頼って、何事も神の責任とするのは、確かに非生産的かもしれない。
でも、実体のないもののほうが、希望を託しやすいでしょう?それに、いつか報われるって思えば、少しでも楽に生きていける。
誰かがそんな事を言っていたな。誰だろう。
一通り祈りを終えて、また、屋敷への道を進んでいった。
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こんにちは、てってれーです。
htさんホラー苦手なの可愛すぎて死にそう。あの企画を持ちかけた人は悪魔であると同時に神ですね。
思想主義とか政治のこととか馬鹿なので全然わからなすぎて、なんか間違ってたら申し訳ない…。
こちらの章、もっと短い予定だったんですけど、なんか長くなってます…。この次の章が一つの山場だからそれまでの準備ということで…。
それではさようなら〜