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店内から出てきた小次郎は、取って付けたような作り笑いをしていた。
「来たんだね、大和」
「……あぁ」
小次郎なら、彼女ができたら真っ先に報告してくると思っていたから、まさかこんなタイミングで知らされることもなく鉢合わせるなんて思わないだろう。
というか何故言わないんだ。彼女が来ているから邪魔するなと言われたら、俺は小次郎と違うから空気を読んで来ない選択をする。
俺達の間に流れる微妙な空気を知らずか、小次郎の彼女は声を発した。
「あの、ここじゃ寒いし中に入って貰ったほうがいいですよ?」
「……そうだね」
「…………」
重い足取りで店内に入り、カウンター席に座る。一席空けて隣に小次郎の彼女が座った。
「じゃあトマト缶、すぐ取ってくるから」
「分かった」
ここは早く貰うべきものを貰い、早く退散しよう。しかし、小次郎がいないこの場をどうにか持たせなければ。
俺は小次郎の彼****************************
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