🌌 世界観設定:刻の碧律 - The Resonance of the Verdant Line
🌿 《刻の碧律》 世界観ガイド(読者向け)
──碧族とフラクタルが形づくる、もうひとつの現実。
この物語の舞台には、人間の中にひっそりと存在する“進化したヒト”がいる。
彼らは 碧族(へきぞく) と呼ばれ、体内に 碧素(へきそ) とよばれる独自の生命エネルギーを巡らせている。
碧族は姿も言葉も人間と変わらない。
だが、ひとつだけ決定的に違うものがある。
寿命が「ライフカード」に変換されること。
そしてその寿命を削ることで、
世界の理そのものを書き換える力――
フラクタル を使えること。
碧族たちは、私たちのすぐそばで、
静かに、しかし確かに、生きている。
🌌 碧族とは何者か?
碧族はもともと 人間から変異した存在。
大抵碧族による「保護フラクタル」により対象者を碧族にする
変化するのは身体だけでなく、生き方そのもの。
寿命はなりたてで1年間。
食事が不要になり、碧素で活動
人間と碧族の判別ができる感知能力
フラクタルを扱うための特別な感覚が芽生える
戦闘になると妙に冴える(5手先が読める)
記憶だけは人間時代のまま。
だからこそ、碧族は大きな孤独を抱える。
🃏 ライフカード ――命と記憶の“写し”
碧族が持つもっとも重要なもの。
それは 掌サイズの半透明カード。
カードには、
寿命
記憶の断片
感情の波
その人の「選択」の軌跡
が記録されており、碧族同士はこれを取引したり、共有したりもする。
◆ カードの役割
寿命管理(残り時間が数値化)
フラクタルに使う燃料
他者への継承(死者の想いが残る)
戦場では「遺体」よりも
まずライフカードが回収されるほど重要。
⚡ フラクタルとは? ――物理法則を書き換える技術
碧素を使い、
100文字以内の“コード”で世界に介入する超常能力。
例)
重力を弱める
衝撃を倍化
位置を入れ替える
物質強度を操作する
感情波形を読み取る
コードの最適化が上手いほど寿命消費が少ない。
だから碧族は「戦いながら寿命が減る」という宿命を持ち、
勝てば生き延びる。
負けても、生きていれば書き換えられる。
そんな皮肉な“生き方”が根付いていく。
🏙️ 碧族社会の姿
碧族は人間と共存していない。
正確には“共存できない”。
なぜなら、寿命が短すぎる。
だから彼らは、
地下区画
廃ビル
山奥の隠れ里
フラクタルで支えられた透明都市
といった場所に集まり、独自の生活圏を築く。
◆ 碧族だけの文化
寿命(ライフカード)で物を買う経済圏
碧素で育てた作物を出す食堂
フラプロ(フラクタル学校)
都市を支える“杭”に死者の碧素を刻む文化
街そのものが“いのち”の集合体として存在する。
🧬 碧族の派閥
碧族はひとつではない。
思想で大きく分かれる。
◆ 利用派
人間は素材・資源。碧族こそ上位。
◆ 共存派
人間に干渉せず、密かに生きる。
ゼインはこの立場。
◆ 進化派
碧素とフラクタルを極限まで高めるべき。
科学者・研究者に多い。
派閥同士の対立も静かに続いている。
🌀 寿命と“保護”
碧族最大のルールは 寿命が1年。
ただし延命は可能。
他者を碧族化 → +3ヶ月
特殊フラクタル(禁断)
闇市場でのライフカード取引
碧族化させる行為は「保護」と呼ばれ、
フラクタル学の中でももっとも議論が多い領域。
⚙ ヴェール・バインドとの対立
碧族の存在を「脅威」と見なす組織。
フラクタル技術を逆解析し、
フラクタル無効化装備
ナノチップ封印
寿命コピー実験
などを進めている。
一部の碧族は密かに協力しており、
その裏切りは戦争の火種にもなっている。
🌱 碧素という“いのち”の粒
碧族を形づくる青緑のエネルギー。
感情・記憶に反応して揺らぎ、
フラクタル発動時には模様となって浮かび上がる。
死ぬと碧素は空中に散り、
“街の土台”として再利用される。
だから、碧族の都市には
死者たちの碧素が静かに眠っている。
揺らぎを遺した者が、次の都市を支える。
そんな思想が根付いている。
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