その予想はあながち間違いではなかった。
確かに思ってもみない景色がそこには広がっていた。
悪口や嫌がらせが横行するのが当たり前。目立てばすぐ格好の的にされ、学校を辞めたり、飛び降り自殺を図るようなやつまで出てきてしまった。
この間も奇跡的に助かったものの飛び降りたやつがいたはずだ。
(違う、私が思い描いたのはこんな景色じゃない……)
しかし、いくらそう思っていても現状を変えるのは不可能に近かった。極力目立たないように生活し、先生や教育委員会が動くのを待つ以外手は無いのだ。
もっとも、どこまであてになるか分かったものではないのだが……
ただ、それでもその時を待つしかない。
──そう、ただ待っていればいい。そのはずだった……。
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