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夏。空が澄んだら。続き。
「叶………やっぱり……寂しいよ。」
毎週来てくれのはありがたいもののやはり寂しい。あんなバカみたいなやつが急にいなくなるとそりゃ寂しくなる。しかも親は仕事で忙しくて滅多にお見舞いに来ない。だから時折叶が恋しくなる。もっと話したい。もっと遊びたい。という気持ちが強くなる。
流石に気持ち悪いから本人には言えないけど。でも俺は叶のことが幼馴染として好きだ。叶は俺の事ただの幼馴染とでしか思って無さそうだけどな…。
コンコン
「夏くーん。入るね。」
外で女性の看護師さんの声がした。あぁ。またあの苦い薬飲まされるのかな…。
「はい。」
色々ものを持った看護師さんが入ってくる。
「夏くん調子どう?」
「まぁ…ぼちぼち?」
「そう。なら良かった。」
はいこれ薬。と点滴の交換をしながら今日飲む薬を渡してきた。う”わぁ、…相変わらず量が多い…
「う”……ぇ、」
馬鹿みたいに苦い薬を全て飲む。そして貰った水を飲み干し苦味を少しでも和らげようとする。
「苦いよねその薬。」
看護師さんは点滴を交換しながら話しかけてきた。
「そういえば…聞きたいことがあって……。」
「ん?」
看護師さんは作業を止めてこちらを見てきた。
「俺の病名ってなんですか…?俺お母さんに何も聞かされてなくて…。」
看護師さんなら知っているだろうと思い聞いてみる。
「病名……ごめんね。私からは何も言えないや。夏くんのお母さんから言わないでって言われて……」
「そうですか…」
そんなに言えない病気なのか…?少し不安になる。こんな時に叶がいてくれたらいいのにな。
あぁ、…また叶のこと考えてた。俺叶好きすぎるでしょ。
「はい。点滴交換終わり。身体痛くなったりしたらナースコール遠慮なく押してね。」
「わかりました。」
「それじゃ。」
元々持ってた荷物をもち病室を出る。
またあの静かな空間になる。ほんとに病院はやることがない。ただベッドに横に乗り寝るだけ。
こんな時にも叶がいてくれたら………。あ、またかなえのこと考えてた…。叶は俺の病名知ってたりするのかな?なんでみんな俺の病名教えてくれないんだろ、言えない理由でもあるのかな?別に癌だろうが心臓病だろうが死にはしなければ別にいいのに……。
そんなことを考えてたら寝落ちしてしまった。
次に起きたのは夜の6時だった。そろそろ夕ご飯が来るはずなんだけど……
コンコン
ドアがノックされた。そこには点滴を交換してくれた看護師さんがいた。
「これ夕ご飯ね〜」
と俺の前に置いた。相変わらず健康に気を使ったような感じだった。
看護師さんが病室から出ていく。そして俺は自分の前に出されているご飯を食べすすめていく。うん、…相変わらず味が薄い…。塩分控えめの何が…たまにこれ味する?みたいなのもあれば、これ意外と行けるかも…!てのもある。栄養、健康面に配慮しているのだろう。
まぁ味薄いのには変わりないのだが…。
夕ご飯を全て間食した頃、また看護師さんがドアをノックして入ってきた。間食した皿を下げ夕飯後に飲む薬を渡してきた。これまたすごく苦い。
「う”っ、…ぇ」
思わずおえっ、となってしまう程に苦い。こんな薬飲んでられっか!…と言っても飲まなければ病気は治らないらしいので仕方がなく飲む。
そのまま看護師さんは病室を出ていった。口の中にはまだ薬の苦味が残っている。
そのあともやることがないのでそのまま俺は眠りについた。
夏。空が澄んだら。
(続きお楽しみにꉂ 🤭)