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戦争なんてなければ、君ともっといられたかもしれない。
女の子1「全く… 2072年になって、再戦とか狂ってるわ。家も学校も建物も… 全部燃えててさぁ」
女の子2「ねー。昔の防空壕あってよかったよ。なんか家の床に空くところあるじゃん?あそこって、昔 防空壕だったところだったんだって。」
女の子1「ありがた〜。なんか赤ずきんみたいな格好させられてさ」
女の子2「よくそんな大昔のこと知ってるね…。」
女の子1「まあね。ね、藤田さん」
師穏「あ、うん…」
藤田 師穏。女の子。11歳
日本は 2071年5月6日から戦争が再戦された。始まりはアメリカからだった。突然、教室に原爆が落ちて 人が打たれて死んでいくのがわかった。ちょうど、道徳の授業だった。「戦争」の。本当にあったんだって。全校生徒311人中289人死んだ。アメリカ軍は、何がしたいのかは分からなかったけど、とにかくその時は、爆弾で入口が開いた、防空壕に避難した。それで今になった───。
女の子1「藤田さん、平気?」
師穏「うん、へいき。」
女の子2「無理しないでね。体弱いんだから」
私は生まれつき体が弱い。すごいってほどでは無い。体調を崩しやすい体だけど、最近は平気なってきている。
師穏「大袈裟だよ。少し体調くずすだけだし。」
女の子1「ほんとぉ〜?…あ!ひーちゃん! 」
師穏「ひ、日頼!?」
日頼「師穏、久しぶりだね」
この子は立花 日頼。同い年の女の子。
幼なじみで、私と会うのは3日ぶりなの。
久しぶりって、そんな経ってないじゃんって思うかもしれないけど、ずっと、一緒にいて、一緒に行動してたから 1ヶ月間会ってなかったように感じるの。
日頼「私、すっごく苦しかったの。兵士さんが来てさ。殺されるかと思ったら、気づいてなくてさ。兵隊さんたちが守ってくれたの。気付いてないとき、一瞬でね!」
師穏「へ、へぇ…」
日頼「思ったんだけどさ、兵士(仲間)さん達って、銃持ってるけど、スピードあんま無いし、大きいけど 小さいなーってやつもあるか、手伝わない?銃作るの」
師穏「銃を、作る?」
日頼「そーそー。実は、家庭科の授業でやってたアレ、銃作るための重要な部品作ってたんだよ。」
師穏「は、初耳…」
日頼「だからさ!やってみない?」
師穏「で、でも私に出来るかなぁ…」
日頼「出来るよ!早速やろ!」
師穏「う、うん!」