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日頼「まずは… アイツらから見つからないようにしないとね。」
師穏「”アイツら”?」
日頼「そう。分からない?」
師穏「わ、分かるけどさ…。もう 血の海だよ。ここら辺。しかも、みんな防空壕に居るし、私たちが見つかったら、みんな、道ずれだよ」
日頼「いいの。いいの。これも国のためだよ」
───お国のため?日頼…?
師穏「ね、ねぇ、お国のためって、どういうこと…?」
日頼「そのまんまの意味だよ??…だって、2071年の5月に、そんな前から戦争再戦されてるのに、国は動かないじゃん?」
師穏「───そ、そうだよ!だから…」
日頼「だからね、善意ってヤツで、私が国のために働こうって!」
師穏「…日頼?どうしちゃったの?」
日頼「まぁまぁ、いいじゃん いいじゃん。おっと… 兵士が1、2……4人かぁ。多いな」
師穏「ほ、ほら!無理でしょ?こんな大人数───」
日頼「気合いで行けるよ!ほら、師穏も行こっ!」
師穏「え、えぇー!?」
数分後
日頼「あ、あは…。えっと…まず、師穏大丈夫そ??」
師穏「大丈夫じゃないよぉ…。やっぱり兵士さんたち、足も早いし何より敵かどうかの判断も早いしさぁ…。なにより、急に走り出さないでよ。手なんか掴んで」
日頼「ごめんって。ほら、キャラメルあげる。今ではなかなか手に入らないやつ」
師穏「おぉ…。昔の食べ物…」
日頼「そーそー。なんかみんな美味しい美味しい言ってるからさ、美味しいのかなって買ってみたの。そこら辺でなんか売ってたよ。ちっちゃいやつ」
師穏「…思ったより甘い」
日頼「へー!甘いんだ。私食べたことないからわかんないけど、いったん良し!」
師穏「いったん良しとは…」
日頼「さーさー。ここからですよ。兵士達から銃奪った」
コト。
師穏「…何故そんなすんなり…?」
日頼「あははっ。これで部品分解すればわかるぞ〜っっ」
2時間後
ドタドタドタ
日頼「えっ。なんの音?」
女の子1「あぁ、ほかの防空壕で怪我した人たちを運んでる音だよ。意外と走ると響くの。ほら、防空壕って広いじゃん?まぁ、小さいところもあるけど ここら辺うちの小学校あるし大きく作られてるからね。」
師穏「な、なるほど…ビックリしたぁ…」
日頼「ねー…。よし!デカイ銃作れた! 」
師穏「は、早くない!?ていうか、玉はどうするの?」
日頼「あぁ〜。考えてなかったなぁ。あ!そーだ!怪我した兵隊さん達の怪我の手当すれば手に入るよ!」
師穏「…え、それってどういうこと?」
日頼「ふふーんっ。まぁ 死体でも出来るんだけど、怪我した兵隊さん達って、むっちゃ大怪我じゃん?だから、脚とか腕とかを切断することが多いの。つまり、切断して出てきた銃の玉を取って、この銃の中に入れるの!」
師穏「お、おぉ…。でもさ、それって ほんとに大丈夫なの?ほら、切断したからって、玉は出てくるとは限らないじゃん。そのまま玉が 貫通してどこかに行くことも多いし…。」
日頼「まぁ、確かにね。ま、まずは兵隊さん達の怪我の手当だね。そっから始めよう!」