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すのまみれ
「ねぇ、めめ」
「阿部ちゃん」
二人で何度目かに待ち合わせをして外へ出掛けて、空が広く見える場所でピンクムーンを見に来たこの日。
俺はめめに告白された。
「阿部ちゃんのことが好きです。俺と付き合ってください」
「あ、うん」
あっさりとOKした俺に、めめは、下げていた頭を上げた。
自分から告白したくせに、信じられない、というような顔をしている。
「……………いいの?」
「え、うん。いいよ」
「ホントに?」
「本当に」
「なんで?」
「ふ……笑。逆に時々こうして、夜の散歩に連れ出してるの、ただの暇つぶしだと思ってたの?」
「……………」
「めめが喜ぶと思ってたからだよ?」
小首を傾げて見上げれば、めめの喉が鳴り、その大きな身体が俺を包み込むように抱擁した。
春が始まり、それでも夜はまだなんとなく肌寒くて、温かい人肌が恋しくなるようなピンク色の月が浮かぶその夜。
俺とめめは、結ばれた。
◇
めめの広い胸に手をやり、なぞるように円を描きながら、囁く。気だるい身体が、鈍い熱を持ったまま、しっとりとしためめの体温を指先に伝える。今や正真正銘の恋人となっためめは、嬉しそうに、愛おしそうに俺を見ていた。
「ねぇ、めめ」
「蓮」
「ん?」
「蓮って、呼んで?」
「………いいけど。どうして?」
「特別って感じがして嬉しい。呼び捨てにされると」
「………佐久間も蓮って呼ぶじゃん」
「確かに。今後止めてもらおう」
蓮が真剣な顔をして言うので、思わず笑ってしまった。
そんな夜は全部が甘くて。
いつもよりずっと近いめめが、いや蓮が。
身体の距離も、心の距離もとても近くてこそばゆい。その逞しい腕に抱かれて、俺は気持ちよく眠った。
翌朝。
早起きが得意なはずの俺が、ねぼすけの蓮につられて寝坊したのは、二人だけの秘密だ。
コメント
12件
めめあべの極甘回だ‼️嬉しい😭😭 釣られてねぼすけに なっちゃう💚とそれが通常運転な🖤かーわいい🫵🏻💞 甘々すぎて頭に砂糖をぶち込まれている感覚になります😵💫🌀 ありがたや🙏🏻

ありがと、ありがとね😭😭😭 1年前のうちの🖤💚ピンクムーンは雨で月が見られてなかったから、ちゃんと二人が月を見られて幸せな時間を過ごしてるのが伝わってきてほんとに嬉しい🥺