フロアに戻ると、慣れた空気が俺を迎えた。
よく知った同じ部のメンバー、カタカタとキーボードが忙しなく弾かれて、プリンターが癖のある機械音を発しながら印刷し、鳴った電話を決まり切ったビジネス対応で取る。
「おかえりなさい、村尾さん」
いつもと同じ穏やかな声調で告げた中田に、顔を向けた。
「……どうかしましたか?」
何も言わずに見つめる俺を訝しんだように首を傾げる。
「……いや。ただいま」
俺は濁った思考を飛ばすように、頭を振った。
デスクに鞄を置き、ファスナーを開けたところで、「あれ」と微かな驚きが聞こえた。
「もう戻ってたの? おかえり」
ぴく、と跳ねた指先が強張り固まる。
妙な反応をしてしまったことに、はっとして、すぐに振り返った。
もう戻っていたのか、という問いに答えるために口を開くが、思ったように声が出ない**************************
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