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「今日はこの辺りで修行をするか―――」
「はい!お願いします!!」
リーヨンを目指して、数日が経過した。
スピードとしてはかなりゆっくりだ。
こうして、マリーに戦闘の稽古を付けながら、進んでいるからだ。
オレとマリーは、冒険者ギルドに冒険者として登録と装備を整えることを目的にリーヨンの街を目指して、村を出発した。
道すがら、自分とマリーの今のステータスを確認しておくことにした。
名前:天童進(てんどうすすむ)
種族:人間
性別:男
Lv.21
クラス:なし
◆パラメータ◆
体力:105
筋力:120
魔力:145
物理抵抗力:111
魔力抵抗力:114
精神力:105
器用さ:120
素早さ:118
◆装備◆
武器:青銅の剣
防具:旅人の服
◆アクティブスキル◆
《鑑定Lv.4》《収納Lv.3》《格闘術Lv.5》《高速演算Lv.5》《料理Lv.5》《魔力制御Lv.4》《挑発Lv.5》《短剣Lv.3》《気配察知Lv.2》《白魔法Lv.3》《鷹の目Lv.2》《黄土魔法Lv.1》
◆パッシブスキル◆
《異世界語翻訳》《自動体力回復Lv.1》
◆称号◆
異世界の天才児
異世界で数多の偉業を成し遂げた少年
ステータスは地龍戦後から戦闘してないから変わってない―――
ちなみに武器は山賊の戦利品で服はルイーズさんから旅の餞別ということで頂いた。
次にマリーの今のステータスを確認しようとした。
そうだ―――、今は、仲間だからステータスを鑑定してもいいか聞いておこう。
「マリー、君のステータスを確認してもいいだろうか?」
「えっ、ステータス?とはなんですか?」
そうか、この世界で鑑定を持っていない人も当然いるからステータスと言ってもわからないのか―――
「簡単に言えば、自分か見た人や物の強さや特徴を知ることができるスキルをオレは持ってて、それを使ってマリーのステータスを見たいんだ。」
「今のマリーのステータスを見れば、どうやって鍛えていこうか方針が見えてくるかもしれない。」
「ススムさんってそんなスキルを持っていたんですか。ほんと凄いですね。」
「それで見れば強くなる方針が分かるかもしれないですね?」
「ああ、分かる。」
少し、マリーは考えているようだったが、OKの了承を得た。
「少し恥ずかしいですけど、どうぞ見てください。」
オレはマリーに対して鑑定を使った。
名前:マリー
種族:人間
性別:女
Lv.10
クラス:なし
◆パラメータ◆
体力:36
筋力:24
魔力:45
物理抵抗力:33
魔力抵抗力:47
精神力:46
器用さ:49
素早さ:35
◆装備◆
武器:なし
防具:旅人の服
◆アクティブスキル◆
なし
◆パッシブスキル◆
なし
◆称号◆
旅立つ覚悟を決めた村娘
思ったよりずっと高いな。
スキルは何もないけど、これならゴブリン程度数匹余裕で倒せるぞ。
「マリー、君のステータス思った以上に高いよ。」
「これまでに実戦をしてきたのかい?」
「いえ、村で起こる戦いは全て、ルイーズさんが行ってくれていました。」
「なるほど、ということはこのレベルの高さは、山賊を殺したときに一気に上がったものだろうな。」
「あいつらの平均レベルは確か20前後だったハズ。」
「数人殺せば一気にレベルが10くらいは上がってもおかしくはない。」
抵抗ができない山賊たちならレベル1のマリーでも時間を掛ければ、殺せただろうなという判断で考察した。
「で肝心の強くなる方針なんだが、マリーのステータスを見たところ、力よりも魔力が高いようだな。」
「魔法を鍛えてみる方針でどうだろうか?」
「魔法ですか・・・今は使えないですが、自分でも使えるようになるんでしょうか?」
少し不安そうな顔をするマリーに対して、その不安を払拭するためにオレは言葉を返した。
「使えるようになれるさ。魔法は技術だ。」
「コツさえ掴めば誰にだって使える。」
オレだってついこの間まで使えなかったんだから―――
「―――もし使えるなら、使えるようになりたいです!」
「そして、魔法が使えるようになって、誰よりも強くなりたいです!」
「よし、決まりだな。」
「リーヨンの街で魔法職に転職してもらおう。」
こうしてマリーの強くなるための方針が決まった。