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高校一年生・仮名:Sさん


担任の先生が怖いです。

怒鳴られたり、叱られたりするわけじゃないけど、

すごく静かに、「わかってるよね?」とか「これ以上は期待できない」とか、

じわじわ責められる感じで言われます。

周りの友達も「優しい先生だよね」って言ってて、誰にも相談できません。

どこまでが自分の甘えで、

どこからが“おかしい”なのかも分かりません。





「……は? 何その言い方、ムカつく」

「『怒鳴ってないからセーフ』って?

いや、ぜんっぜんセーフじゃねぇからな」


蓮司

「静かに刺してくるタイプか……厄介だね」

「“わかってるよね?”って、あれだよね。

言葉のフリして、逃げ道ごと潰すやつ」


日下部

「“優しい先生”って、周りが言ってる分だけ、

Sさんの“違和感”は孤立させられてるんだと思う」

「“普通のふりした圧”って、本当にしんどいから」


「なんでそういうヤツって、こっちが何も言えない空気だけ

すげー手際よく作るんだろうな」

「明確な暴力じゃないから“被害っぽくない”ように見えるけどさ、

じわじわ心削られてんじゃん」


蓮司

「“甘え”って言葉を出された時点で、

もう話がズルいんだよね」

「“自分が悪いのかも”って相手に思わせた時点で、

教師として負けてると思うけどな」


日下部

「先生って、“言葉の力”を一番よく知ってる立場なはずなのに」

「それを“支配のため”に使うのは、暴力と変わらない」


蓮司

「てか、“これ以上は期待できない”って、

成績?態度?存在?……どこにかかってんのそれ」

「“あいまいに絶望させる”っていう、いちばん卑怯なやり方」


「しかも、周りは“いい先生”って思ってんのが、またキツい」

「Sさんの感覚のほうが正しいって、誰かがちゃんと

言ってくれないと、マジで心が潰れるよ」


日下部

「“怖さ”がはっきりしないぶん、

逃げる理由も分かりにくくされてる」

「でもそれって、怖さとしては“本物”だよ」


蓮司

「“甘え”かどうかなんて考える必要ないよ」

「“おかしい”と思ったら、それが答え。

“おかしくないこと”って、そもそも悩みにならないから」


「……オレらは、Sさんの違和感、ちゃんと受け取ったからな」

「“優しいってことにされてる圧力”に、ひとりで潰されんなよ」





🗝 三人からのことば


蓮司:

「“静かな支配”は、“声を上げにくい圧力”の最たるもの。

誰にも見えないぶん、苦しさはより深く、孤独になる。

でも、そう感じた自分を疑わないで。そこに嘘はないから」


日下部:

「“怒られてないから平気”ではなく、

“傷ついてるなら、それがすべて”です。

言葉のかたちじゃなく、受けた痛みが事実です」


遥:

「“あの先生って優しいよね”って空気に、

無理して飲まれなくていい。

Sさんの感覚はちゃんと届いた。だから、

“それでも違和感がある”ってこと、大事にしてほしい」



無名の灯 答えを持たない相談室(遥・日下部・蓮司)

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