根元までしっかりそれを押し込み、「痛いか?大丈夫?」と訊ねると、唯がコクッと唯が力なく頷く。口の端から涎を垂らし、膣いっぱいに入る感触に酔っているようだ。
嬉しい様な、悔しいような…… なんだか複雑な気分だ。そうさせているのは自分なんだが、自分自身じゃないから、だろう。
(ナカに入っていれば何でもいいのか?』
唯に言ったら本気で殴られそうな事までちょっと考えてしまった。でも、この状況を『楽しい』と感じている自分も確かにいる。これはヘンな意味でクセになりそうだ。
そのせいでクスッと笑い声をこぼすと、唯に「——つ、司さん?」と不思議そうな声で名前を呼ばれた。
「あ、すまん。早く動かして欲しかったか?」
「ち、違うの、抜いてほ…… ——きゃあぁぁぁっ!」
唯が最後まで言う前に、電源のスイッチを入れてやった。再び可愛く喘ぐ唯を前にして、胸の奥に快楽にも似たものを感じる。
バイブの入る秘部の周囲を指で優しく撫でながら、胸の先を丹念に舐める。軽く咬んだり、吸ったりもしながら胸の柔らかな感触を堪能しつつ、電池で動くバイブを少し抜いたり入れたりとしてやると、ローターの時の様に唯が腰を揺らし始めた。
(ああ、もう完全に虜になってるな)
自分とスル時みたいに唯が快楽に浸り、必死にソレを貪る。恥じらいもなく求める姿を見ているだけで背中にゾクッとしたものが走った。普段は自分も快楽に浸っているせいで客観的に見る余裕なんかなかったが、こんなに色っぽい姿になってたんだなと改めて知る事が出来て何だか嬉しくなってくる。
そんな姿が可愛くって、俺も我慢が効かなくなってきた。バイブの入ったままの唯の身体をソファーから起こし、テーブルの上に置かれた鍵を手に取って手錠を外す。すると手首にくっきりと痕がついてしまっていて、ちょっと申し訳ない気分になった。
(今度は包帯でも巻いた上にするか)
そう考えながら唯を床に下ろし、今度は自分がソファーに座った。
状態が変わる度に唯の泥濘を刺激する玩具のせいで、彼女が声をあげる。そんな彼女を自分の脚の間に座らせ、「舐めてもらってもいいか?」と言いながら、自身の下半身の方へ唯の頭を促した。
頬を染め、ちょっと困った表情をしながらも唯がコクッと頷く。
手探りで俺の体に触れ、震える手でズボンのファスナーに手をかけると、ゆっくりそれを下ろしていく。小さな手で軽くズボンを下ろそうとし、ボクサーパンツにも手をかけた。目隠しのせいで見えないから、どうしたっておぼつかない手の動きになり、俺の興奮度合いに拍車をかける。
唯で遊び続けていたせいで、先程からボクサーパンツの中で窮屈そうにしていた猛りが姿を晒して露になる。切先からは先走りが垂れ、今にも滴り落ちそうだ。
ネクタイで目元の隠れた唯が、恐る恐る俺の猛りへ向かい顔を近づけて、 カプッと先端を小さな口に含む。手先は震え、腰を少しモジモジさせながらも、必死になって咥える姿に愛おしさまで感じてきた。
足で唯の秘部にズッポリと入っているバイブをグイッと押し込むと、小さな身体を震わせ、快楽に耐える。
「ん…… くふ…… んん」
声を漏らしながら、雑な息遣いで唯が俺のモノを必死に愛撫する。深く咥えたり、先端を舐めたりする動きにはまだまだ不慣れな感じが残っていた。あまりやってもらっていないせいもあるが、なかなか上達しない唯が逆に可愛くって、そんな妻の髪を優しく撫でる。
嬉しそうに俺の方へ手を伸ばしてきたので、握って応える。唯の可愛さに我慢出来ず、「も、出してもいいか?」と小声で訊ねると、口に含んでいたソレを離して「——駄目っ」と言われてしまった。
「…… ちゃんと、欲しいのか?」
見えないとわかりながらも、嬉しさに微笑みながら訊ねると、唯がコクッと頷く。
「いいけど、じゃあ唯はこっちでも終わっておこうか」
唯の身体を持ち上げて俺の膝に横抱きの体勢で座らせると、愛液だらけの秘部を刺激し続けていたバイブを持ち、それを出し入れしてあげた。
「あぁ、ああああああっ!」
激しい刺激に、声を抑える事の出来ない唯があられもない声で叫ぶ。必死に俺の身体にすがり、嬌声をあげ続けた。
「や!いやああ!」と言いながらも、腰を振り、気持ち良さそうに顔を歪めている。
「大丈夫、気持ちいいんだろう?コレが終わったら、もっと気持ちよくしてあげるから」
耳元でそう囁き、軽く耳たぶを咬むと、唯が「ああああ!だめぇ!」という叫びと共に全身をビクッと震わせ、ふっと一気に力が抜けた。俺の膝の上で、小刻みに震えたままの唯を優しく抱き締めると、応えるようにして俺を力無く抱きしめ返してくれる。まだナカで激しく動き続けていたバイブがズルッと唯の蜜口から抜け落ち、床にゴトンッと音をたてながら落ちた。
「これからが本番だけど、唯ならまだいけるよな?」
意地の悪い声で訊ね、答えも待たぬまま、達したばかりの唯の秘部に怒張する己の猛りを宛がう。ローションや愛液だけじゃなく、何度も達したせいで普段以上に濡れるソコは、いとも簡単に硬くそそり立つ猛りを受け入れてくれる。そして、玩具を入れた時にはあげなかった、嬉しそうな声を唯があげた。
「こっちの方が好きなのか?」なんて笑いながら訊くと、正直に「…… すき」と言われ、恥ずかしくなってしまった。
愛液の垂れ落ちる太腿を軽く撫でながら、ゆっくりナカに挿れようと思っていたのに、唯が自ら腰を落としたせいで、硬い猛りは一気に唯の最奥を突く。ぎゅっと容赦無く抱き締めてくる感触に驚き、「——うあっ」と俺が情けない声をあげると、「…… お返し」と口の端で笑いながら唯が言った。
「敵わないな、唯には…… 」
彼女の小さな体を抱き締めながらそう言うと、「ふふっ」とちょっと楽しそうな声で唯が笑った。
「動くけど、いいか?」
駄目と言われても、今まで傍観していた反動からか、いつも以上に我慢がきかない。優しくする自信もないくらいに、衝動が強く己の身体を支配している。
朝までした程度で治まるかな…… なんて不安まで感じる始末だ。
嬉しそうに口元で微笑む唯の表情にホッとしつつ、俺は小さな妻の身体を存分に貪り始めた。