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それでも、いつの間にか眠っていた昼寝時間の後。
「それでは、そろそろ料理を始めましょうか。魚を処理するのに、それなりに時間がかかりますから」
ということで起こされた。
中途半端に寝るとかえって眠い。
それでも皆がいるので余分なことは言わずに寝袋を畳み、それからキッチンへ。
「では、小さな魚の捌き方です。今回は小鯖で、
○ 骨と両側の身に分ける、3枚におろすおろし方と
○ 頭と内臓だけをとる、揚げ物用
の2通りの捌き方を覚えましょう。キッチンがせまいので、1年生2人ずつで」
先生による魚さばきの指導が始まった。
ノルマは1人あたり、
○ 3枚おろし3匹
○ 頭と内臓だけ10匹
だ。
先生がやると、頭と内臓が一緒に外れてくる。
でも僕だと、何故か上手く行かない。
魚が小さいから、3枚おろしの身の部分のはずが、皮だけになったりする。
そして、同じ1年生でも、やっぱり個人差は出る訳だ。
前半組、僕と彩香さんの場合。
「おーっ、彩香さん凄い。綺麗に身がついている」
という感じになるし、後半組は、
「未亜は何をやらせても器用ですよね」
という感じで。
僕と美洋さんについては聞かないで欲しい。
残りは先生が、だだっと一気にさばく。
小鯖のうち大きめなのはしめ鯖に。
他の小鯖と鰯は唐揚げに。
先輩の釣った色々は煮物や刺身。
でかいスズキは刺身に。
タコも茹でて刺身にするそうだ。
キッチンは家庭用としては広い。
でも、家庭科室のような作りでは無い。
なので、手伝い含めて動けるのは3人までで、残りは雑用となる。
「悠君と美洋さんは、庭の南東側にノビルが生えているから摘んできて。葉っぱと白い球、両方つけて40個以上。採ったら洗って持ってきて」
というので、不器用組は2人で庭にノビルとりに。
確かに、言われた区画には特徴的なネギっぽい葉っぱが、そこここ生えていた。
「これはひょっとして、植えたのでしょうか」
「そんな感じだね。植えたのが雑草化しつつ広まり中、という感じ」
そんな感じで50個位掘ってきて、庭の水道で洗って持っていく。
「ありがとう。これで完全野草版の南蛮漬けが出来ますよ」
ちなみに今は、
○ 揚げ物しながら
○ 魚の頭や骨をオーブンで焼きながら
○ 煮付け作成中
という状況だ。
焼いている魚の頭や骨は、食べるためでなく出汁を取るためとの事。
「なかなか美味しい出汁が出るんですよ」
とは先生の弁。
なお先輩だけは、例の部屋でお昼寝続行中。
先生も、
「あれは体質ですからね」
という事だそうだ。