「行けども行けども、人、人、人……」
たまには買い物でも、と街に出てみたが、都会の繁華街は野外ライブと見紛う人の量。
地方出身の僕の常識をはるかに超えている。
オシャレな街を優雅に散策……どころか、気が付けば時刻は昼どきを回り、僕の腹もペコペコ。
さて、どこかで食事をと思ってみても、大通りに面した洒落た店にはたいてい長い行列ができている。
しかもカップルだらけ。
そりゃ愛し合う二人でしたら何時間でも待てるでしょうよ。
これだけの群衆の中で、僕はひたすらに孤独だ。
華やかな舞台からはじき出されるように、僕は大通りから一本隔てた路地に迷い込んだ。
その路地はカップルの見当たらないいぶし銀な雰囲気。
ランチ難民と化した僕の腹は、ガッツリしたものを求め始めていた。
「そう……例えば、トンカツとか……天丼とか……******
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