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保谷東
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コメント
1件
ああ、ついに一つの区切りがついたんですね……。最後の彩途の「ああああっ!!」って叫び声、ページの向こうから本当に聞こえてきそうでした。六花が「もうあなたのそばにいるのは嫌だ」って言い切ったシーン、すごく胸に来ました。でも1年後、それぞれがちゃんと前に進んでる姿が見られて、ほっとしました。玲桜と六花が同じ「ありがとう」を心の中で重ねるラスト、じんわり沁みますね。素敵な物語をありがとうございます、みゆさん🌷
彩途は銃口を向けた。
誰も動けない。
優奈は震える声で言った。
「待って。」
彩途の視線が優奈へ向く。
「本当にそれでいいの?」
「黙れ。お前は俺の事をいじめていた。」
「それは悪かった。だけどみんなは、そんなこと望んでないと思う。」
その言葉に彩途の指がわずかに止まる。
「みんなってだれの事だ…?」
「いっぱいいるけど、今は一人しかいない。」
優奈が呟いた。
『七瀬六花。』
彩途の表情が凍りつく。
「うるさい!」
低い声だった。
今までの余裕が消えている。
「七瀬六花とはどういう関係だ?」
怜が睨む。
彩途は答えない。
代わりに拳を強く握り締めた。
「答えろ。」
大和が一歩前へ出る。
数秒の沈黙。
彩途は諦めたように笑った。
「七瀬六花は最初の被験者だった。」
その場の空気が変わった。
「被験者……?」
「人類選別計画「Re:Code」プライマリーターゲット。その始まりだ。」
優奈の顔色が変わる。
「待ってじゃあ六花は。」
彩途がゆっくり口を開く。
「全てを知っている。」
その時だった。
バンッ!
響く銃声。
七瀬六花だった。
「もう、終わりにしませんか?」
彩途は泣いていた。
「なんで…」
六花が話を続ける。
私はもうあなたのそばにいるのは嫌だ。」
彩途はその場で泣き出した。
「ああああああっ!!」
怜は最後の質問をした。
「降参するか、話を続けるかの2択だ。選べ。」
彩途は震えた。
「降参する。俺はもう人生を失ったから。」
結果、椿姫彩途は逮捕された。
「私も逮捕してください。」
七瀬六花の声だった。
「私も人を殺したから。あの人みたいに人生を失ったんだ。」
怜は考えた。
「あんたは逮捕しねぇよ。計画もナノマシンを開発したのも全部彼奴だろ。お前は話を聞くだけだ。」
しばらく沈黙が続く。
やがて六花は小さく笑った。
「……優しいんだね。」
「勘違いするな。」
怜はそっぽを向く。
「罪が消えるわけじゃねぇ。」
六花は静かに頷いた。
「うん。」
そして立ち上がった。
「全部話す。」
「…ねぇ」
聞き覚えのある声。
天庭玲桜だった。
「助けてくれてありがとう。」
霧島零夜も続ける。
「俺からもお礼を言わせてくれ。」
微笑みの顔の怜だった。
「改めて、久しぶりだな。霧島。」
1年後。
玲桜と零夜は充実した生活を送っていた。
玲桜は中学3年生。受験生。
零夜は大学を卒業し、起業家になった。
怜達は今でもS.O.Sのエージェントをしている。
七瀬六花はコンサルタントの仕事をしていた。
「課長。資料できました。」
声がオフィスに響く。
15歳の玲桜。
36歳の六花。
二人は心の中で呟いた。
「助けてくれてありがとう。」
こうして、連続殺人事件・人類選別計画『Re:Code』の幕は閉じた。