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#魔王
青空美空
8
ruruha
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於田縫紀
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コメント
1件
いやもうね、読み終わってからずっと顔がにやけてるんだけど…!?😭💕 第十七話、東棟メンバーの「日常」が尊すぎて胸がぎゅーってなったよ〜! ラテちゃんのお皿割り→ルカの足にガラス刺さる流れ、一瞬ヒヤッとしたけどソフィアが優しく手当てするところで全部チャラになった…この子マジ天使か??🙏✨ あと五つ葉のクローバーを「運悪そうだから」ってラテにあげるソフィア、やさしさの暴力すぎるでしょ〜笑 最後のリーナとの縁側シーンも、「仕方ないわね」からの「やったぁ!」で完全に心開いてるのバレバレじゃん…!!😭💖 こういう何気ない日常こそが一番宝物って感じで、めちゃくちゃほっこりしました…! 次のエピソードも絶対読むよ〜!!🌸
◇
昼下がり。
東棟の食堂には、穏やかな時間が流れていた。
「にゃぁぁぁ!!」
突然、大きな悲鳴が響く。
続いて。
ガシャーン!!
お皿が床へ落ち、細かな破片が辺りへ散らばった。
「……またお皿割っちゃったにゃ……。」
ラテはしょんぼりと耳を垂らす。
「何やってんのよ、バカ猫!」
リーナが額に手を当てる。
「大丈夫?」
ソフィアはすぐにラテのそばへ駆け寄った。
「だ、大丈夫にゃ……。」
そう言って一歩踏み出した瞬間。
「……。」
ルカが静かにしゃがみ込む。
「ガラス……刺さった。」
「はぁ!?」
リーナが思わず声を上げる。
「ご、ごめんなさいにゃ!!」
ラテは慌てて駆け寄る。
ルカは足を見つめ、小さく首を振った。
「……大丈夫。」
「大丈夫じゃないよ……。」
ソフィアは苦笑しながら救急箱を取りに走った。
「ほら、じっとして。」
「……。」
ルカは素直に椅子へ座る。
「大丈夫なのに。」
「ダメダメ。怪我はちゃんと治さないと。」
ソフィアは優しく笑った。
◇
「ワン、ツー、スリー……フォー!」
次の日では、例のライブ会場とやらでニアが軽快なリズムを刻んでいる。
「……にゃっと……とと!!」
ラテも楽しそうに踊る。
「にゃーん!」
最後のポーズを決める。
「おー……!」
ソフィアが拍手する。
「相変わらず上手だね。」
フローも穏やかに微笑んだ。
「えへへ……ありがとう。」
ニアは照れくさそうに笑う。
「ちょっと振り付け間違えちゃったにゃ……。」
「全然分からなかったよ?」
ソフィアが親指を立てる。
「本当に?」
「うん。」
「可愛かった。」
「にゃへへ……。」
ラテは嬉しそうにしっぽを揺らした。
「ニア。」
鈴凛が近付く。
「作曲は順調アル?」
「まだアイデアが思いつかないけど……。」
ニアは空を見上げる。
「大丈夫!」
「きっといい曲になるよ!」
「今回の曲も楽しみだね。」
フローが静かに頷いた。
◇
「えぇぇ!?」
今度はテルの叫び声が響く。
「今度は何事よ!?」
リーナが呆れながら廊下へ向かう。
「なんか洗濯物が畳まれてる……。」
テルは山積みだった洗濯物を見つめていた。
「あなたが畳んだんじゃないの?」
「いや、まだ何もしてないですって…。」
「私がやっておいたよ〜。」
ソフィアがひょこっと顔を出す。
「……。」
リーナは数秒固まる。
「……はぁ?」
「え?」
テルも目を丸くする。
「本当に?」
「疑ってる……。」
ソフィアは頬を膨らませた。
「せっかく綺麗に畳んだのに。」
「いや……。」
テルは洗濯物を見つめる。
「めちゃくちゃ助かります。」
「でしょ?」
ソフィアは少し得意げだった。
◇
「見て見て!」
庭から元気な声が聞こえる。
「四つ葉のクローバー!」
ニアが嬉しそうに駆け寄ってきた。
「我も。」
鈴凛が静かに手を開く。
「……見ろアル。」
そこにも四つ葉があった。
「超能力使うのはズルだよ〜!」
ニアが頬を膨らませる。
「あっ!」
ソフィアもしゃがみ込む。
「私も見つけたよ。」
「……。」
フローが覗き込む。
「それ…… 五つ葉じゃない?」
「えっ!?」
全員が一斉に集まる。
「……ほんとだ。」
ルカも珍しく少し目を丸くする。
「初めて見たよ…。」
フローは感心したように笑う。
「……。」
ソフィアは少し考えたあと。
「んー……あげる。」
そう言ってラテへ差し出した。
「にゃ……!? 」
「いいのにゃ!?」
「うん。」
ソフィアは笑う。
「ラテちゃん、運悪そうだから。」
「ひどいにゃ!?」
ラテが抗議する。
鈴凛が真顔で頷く。
「でも その通りアル。」
「リンちゃんまでぇぇ!!」
庭には笑い声が広がった。
◇
夕方。
縁側へ腰掛けるリーナの隣へ、ソフィアが座る。
「ふん。」
リーナは小さく息を吐いた。
「迷惑かけないってのは、本当みたいね。」
「そーだよ。」
ソフィアは足をぶらぶらさせる。
「今日の今日まで信じてなかったの?」
「信じてなかったっていうか……。」
「ねぇそれより聞いて?」
ソフィアは嬉しそうに身を乗り出した。
「明日、みんなで裏山の泉に行くんだ〜。」
「リーナちゃんも来なよ、 たまには息抜きに。」
「はぁ?」
リーナは肩をすくめる。
「私は世話係よ?」
「仕事が山ほどあるの。」
「でもテルさんはいいよって言ってたよ?」
「……。」
リーナは天井を見上げる。
「あいつ…… すっかり気を許して。」
「というか…。」
「テルに限らず… みんな気を許すのが早すぎるのよ!」
ソフィアはくすっと笑う。
「それで。」
「来てくれるの?」
「……。」
少しだけ沈黙が流れる。
やがてリーナは小さく笑った。
「……仕方ないわね。」
「やったぁ!」
ソフィアは満面の笑みを浮かべる。
夕焼けに染まる東棟には、穏やかな笑い声がいつまでも響いていた。