放課後。らっだぁに言われた神社にやって来た。
本当に来るのか半信半疑で来たが、そんな思いは話ができる喜びで飛び去った。
なんだか、夢で見たあの森にちょっと似てるな…雰囲気とか。
部活の説明とかで遅れているらっだぁを待っている間に、夢で見たあの男を思い浮かべていた。
本当に、何もかもが分からない。何度も見ているはずなのになぁ…
夢って、本当になんなのか分からない。謎のものだな。
あ…そういえば、夢で起きたことは現実になり得る…って聞いた事があるな…
………、俺が幼いときのものだからあり得ないか。現実になっちゃったら、俺小学生に戻っちゃうし…w
でも、話してみるのが1番の解決方法かもな。ちょっとばかり、待つとするか。
約30分後。らっだぁが来ない。
俺と待ちち合わせしてる人はいつも来ない。
…疲れた。らっだぁは来ないみたいだし、まぁた裏切られたよ。
信じてる俺がバカすぎた。帰ろうとしたその時。
神社の階段に、汗水垂らして息を荒しながらでいるらっだぁがいた。
rd「ごめん…ッッ!遅れたッッ…はぁッ…」
正直、驚いた。らっだぁが急いで走って来たのが、この姿を見て分かる。
めちゃくちゃ必死に走ってたのか、制服を着崩して、いつも被ってるニット帽を取ってる。
友達のためにこんなにも必死になれる人って中々いないと思う。
らっだぁの友達思いなところを見ててしばらく呆然としていた。
それに気付いたらっだぁは、心配をしたから、息を整えたあと俺の顔に近づいて来た。
それに俺はびっくりして、尻もちをついてしまった。
pn「うわぁ”ッッ!…ドサッ…いってッ!…」
rd「えぇ〜…?大丈夫?立てる?…スッ」
尻もちをついた俺が立てるように、手を差し伸べてくれた彼の紳士さにますます惹かれた。
俺はそれを反射的に拒否してしまった。
pn「……ぁッ、だ、大丈夫!ありがとう…。」
俺は沈黙だけは嫌だったので、すぐに話題の話に切り上げた。
pn「あの、昼休みに話した件なんだけど…、」
rd「あ、あれね。えっと……ぺいんと…?」
pn「呼び方はなんでもいいよ。」
rd「じゃあ、………ぺんちゃんね!…」
pn「……は?」
いきなりのちゃん付けで『は?』の言葉が出てしまった。
今までその名前でそう呼ばれた事がなかったから、驚いてしまった。
その反応で、嫌な気分にならなかったか…?
rd「……だめ?ぺんちゃん呼びは…。」
あまりの可愛さで彼を見ていることしかできなかった。
らっだぁの可愛さに見惚れていて、質問に答えられないでいた。
rd「……ぺんちゃん?」
pn「…あ…ッ…、大丈夫ッ!…今までそう呼んでる人を見たことがなかったから…」
rd「…そっか!よかった〜。…ッッ」
pn「んで、話に戻るけど……、、」
rd「あ〜…、ぺんちゃん、俺の事見覚えがあるんだっけ?」
pn「そうそう。なんか…初見さ、”知ってる”ってなったんだ、
知らないはずなのに…本能が言ってるんだ。なんか、……知ってる?」
rd「…ぺんちゃんはさ、昔の記憶って覚えてる…?」
pn「昔のことは覚えてないな…、」
rd「そっ…か、…そうだよねぇ〜…、、
覚えてるはずないよね……ボソッ_」
…また、悲しいような、悔しいような…そんな顔をしてる。
間違った発言をしたか…?それなら、すごく申し訳ない。
pn「なんか…、ごめん。」
rd「なんで謝るの?!謝るようなことしてないから、大丈夫だよ。」
あ、よかった。間違った発言はしてなかったようだな。
でも、なんだろう…。この、罪悪感は…、なにか、申し訳ないような感じがする。
しばらくの沈黙の中、らっだぁが口を開いた。
rd「ぺんちゃんは……、俺のこと…好き?」
pn「……………え?」
あまりにも唐突でしばらく呆然としてしまっていた。
らっだぁが好きか…?そりゃ、好きに決まってる。大好きだ。友達としても、恋愛としても。
なんせ、一目惚れだからな。彼のことが嫌いだなんて、生涯絶対に思わないだろう。
なんで答えようかしばらく考えた末、ストレートに言うことに決心した。
pn「……うん、好きだよ…大好き。
気持ち悪いかと思うけど、俺はお前が、この世で1番…大好き。」
rd「……そっかぁ、よかったぁ…ッッ…ポロポロ_」
pn「え”ッッ…!?な、なんで泣くんだよ…💦」
らっだぁが急に泣き出して戸惑っていたら、彼の足元が徐々に消えていくのに気付いた。
pn「……は?お前…、なんで消えてってんの?」
rd「ぺんちゃん、森で誰かと遊んでたの…覚えてる…?」
pn「……は?
覚えてるもなにも、あれ…夢じゃ……って、なんで知ってんの!?」
rd「あれは、夢じゃなくて、記憶。ぺんちゃんの幼い頃の記憶。
あの時一緒に遊んだ男の人、俺なんだよ…?」
…何が何だか、さっぱり分からない。
まず、あれは夢ではなくて記憶。俺の、幼い頃の記憶。
そして、一緒に遊んでた人物がらっだぁ…?
…こんな、夢みたいなことがあるのか…?
pn「でも、あれは数年前の話で、お前があんな大人な姿な訳がないだろ!?
何言ってんだよ…、冗談はやめろよ…」
rd「俺、姿を自由に変えることができるんだよ…」
pn「…はぁ?まじで何言って…」
rd「俺、もう生きてないんだよ…、…死んでる身なんだ。」
pn「…………は?」
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コメント
2件
200♡ぴったり押しました!!!素敵な作品すぎる、、、、、、、