テラーノベル
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夜の図書館は当たり前だが鍵が閉まってる。
だが、幽霊にそんなのは関係ない。
壁を通り抜けて前の場所に向かう。
「壁、通り抜けるのって変な感じ…」
ブツブツと独り言を漏らしていると
また、後ろから視線を感じた。
振り返ると男性と目が合った。
だが、遠すぎてあまり見えない。
もしかしたら何かと見間違えたのかもしれないが…。
「お、あったあった」
そう言って私は新聞を読む。
【あるSNSで『花火が怖い』という内容の
投稿をすると翌日にその人が亡くなるという
事件。
多くの死者が出た事件だった。
犯人は、投稿で話していた花火大会を
台無しにしようと考えていた模様…。
だが、亡くなった投稿者たちの遺体が
見つかっておらず、今も迷宮入りしている。】
ブツブツと声に出しながら読むが、
所々におかしいところがある。
犯人は花火大会を台無しにしたかったのに、
なんで似た考えを持つ人達を殺したのだろうか。
普通なら、『花火が綺麗』っていう投稿を
している人を殺すと思うんだけど…。
そういえば、
なんで陸久はこれを隠したんだろう?
あれ?
待って?
私、陸久に会った時に
花火好きかっていう質問されたような…。
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