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第1章
―消えた当主―
私はビアンカ。三姉妹の内の長女。突然ですが、私は早起きが得意で、今日も早く起きれました。まだ使用人も本格的に動いていない時間帯。ゆっくりと起き上がり、 寝巻きで窓辺へ向かった。先日、雨が降っていたからだろうか。まだ朝霧が残っていて、芝生がきらきらと光っていた。
「……いい天気。(*´ `*)」
そう思いつつ身支度を軽く済ませ、いつものようにお父様の書斎へ向かう。お父様は朝に強く、いつも書斎で読書を嗜んでいる。 小さい頃からたまに書類整理の手伝いをしていましたが、今ではすっかり日課になっている。お父様は書類の提出期限をギリギリまで伸ばす方でこの間なんか、
「また書類が溜まっていますよ?」
「溜めているのではない。…熟成させているのだ。( ˶ー̀֊ー́˶)」
と意味不明な言い訳していて、思わず笑ってしまった。そんなことを考えながら、書斎に着いた。やることは一つ、高く積まれた書類の断捨離をすること。そして、私は扉をノックをした。
その頃次女のモレックは、半分起きていた。要するにベッドの中でうずくまっていた。起きたくないのに目は覚めている。布団に包まれたまま、時計を確認した。あと五分はダラダラできる。そう思っていたら十分が経過した。すると突然、部屋の前に足音が聞こえてきて扉を叩かれた。
「失礼します。モレックお嬢様、朝でございます。(`‐ω‐´)」
メイドのクラウディナだ。
「あともう少しだけ…(*_ _)zzZ」
「いけません!もう皆さん起きていますよ!」
「無理だよお、起きれないぃ。( ¯꒳¯ )ᐝ」
「では、遠慮なく布団から引き剥がしますね。(*^^*)」
そう言われ、引きづられるように起きて朝の支度をするのがモレックの毎日だ。(* ‐ ω ‐ )ハァ
そして最後に末っ子のタティアナ。この子はすでに起床済み。自室の机で本を1冊開いており、透けた白いカーテンを揺らす雨上がりの風の匂いを感じながら、ページを一枚一枚めくっていた。気が済むまで読むと、久しぶりに観葉植物の水やりをした。アロエやサボテンのようなチクチクした植物が好きらしい。水やりを済ませた後、読書の続きを始めた。今日は朝から機嫌がいいらしい。
そして、自室から遠い書斎に到着したビアンカ。書斎の扉をノックした。
「お父様、本日も書類の片付けをしに来ました…(-v-)」
そう言ってから扉を開けた。…がお父様がいない。あるのは、机に山積みの書類と昨日使っていたペン、読みかけの本。でも肝心のお父様がいない。おかしい。お父様は時間にかなり几帳面だ。そして書斎をよく観察すると、いつもより少しだけ書類の厚さが薄いような気がする。
「まさか、お父様が自主的に片付けを行った?」
と思うますます不気味に思う。そんなお父様の成長(?)を感じながら、急ぎ足で片付けを始めた。朝食までのタイムリミット残り30分。間に合うだろうか…。( ̄▽ ̄;)
朝食の時間。一番最初にいたのはタティアナだ。ちょこんと椅子に座って料理を待っていた。そこにビアンカがやってくる。
「おはようございます。ビアンカお姉様。(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°」
「タティアナ、おはよう。( ˶ᵔᢦᵔ︎︎˶)」
ビアンカも席に着いたとき、モレックが眠そうに目を擦りながらやって来た。
「おはようございまふ…(˶ˊᜊˋ˶)」
「まだ寝てるじゃないの。(´^ω^`)ハァ」
「一応…起きてまふ!」
モレックが足元フラフラのまま席に着いた。そして三分経過して、気づいた。
「お父様は…?」
タティアナが周囲を見る。
「まだ来ていないようですけど。」
「かなり珍しいわね…。」
モレックもようやく目を覚ましたようだ。だが、もっと珍しいことにタティアナが気づいた。
「シストもいないようですね。何かあったのでしょうか?」
シストはクルトーニ家の執事長だ。いつも朝は食堂にいるはずだし、時間にとても敏感だ。もしかしたらお父様以上なくらいに。タティアナも浮かない顔をしていた。その時だった。食堂の扉が勢いよく音を立てて開いた。そこに居たのはシストだった。だが、いつものような冷静で落ち着きのある顔をしていなかった。息が乱れ必死に呼吸をして、私たちに向かってこう言った。
「お嬢様方…旦那様が見当たりません…」
食堂から音が消えた。
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