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今日は曇り。
気分はちょっと下がった。
しかし、雨よりは良いだろう。
そう思いながら、彼女に会いに行くため準備を進める。
忘れ物は無し。後は、一応傘を持っていくだけ。
「行ってきます。」
そうやって、俺は家を出た。
ある日。俺と彼女は遊園地へ来ていた。
結構有名な遊園地で、人も多かった。
しかし、そんな事は気にならなかった。
彼女がずっと笑顔だったからだ。
あの時までは。
その時、彼女と俺はジェットコースターに乗っていた。
しかし、ジェットコースターは制御不能になるまで加速した。
点検係の不備だ。
そのことを察した時にはもう遅かった。
ジェットコースターは線路を外れ、そのまま転落した。
幸い、負傷者は3人。死者も1人__。
と、ニュースで言われた時は腹がたった。
死者も1人?死んでるんだ。幸いでも何でも無い。
俺の彼女はもう戻らない。
彼女の笑顔も見れない。
誰が責任を取る?
俺はあの時の点検係を誰が許そうと殺る。
俺は許さない。地獄まで突き落としてやる。
彼女の所へ向かう途中、そんなを考えていた。
「来たよ。」
「俺、もうあいつを殺していいかな?」
風が強くなった気がした。
辞めて、と言うことだろうか。
「…わかった。もう少しだけ我慢してる。」
そう言うと、彼女がまた微笑んでくれた気がした。