コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🚀 シーン1:薄明の戦場
朝焼けの光が、まだ血と硝煙の香る戦場を照らしていた。
ゼインは黒いジャケットを翻しながら、カイゼルが消えた方向を見据える。
「……アイツ、しぶといな」
ナヴィスが肩をすくめ、青い瞳を細めた。
「影の中に消える能力……まるで、碧族の力を最大限に“応用”してるみたいだな」
ゼインは無言のまま、拳を握りしめる。
カイゼルの技はただのフラクタルではない。何か別の仕掛けがある——それを感じていた。
「アイツを倒さねぇと、次はない」
「お前、すでに次を見てるのかよ……」
ナヴィスは苦笑しながら、碧色のエネルギーがまだ残る拳を振るった。
「どのみち、アイツを倒すには、影の技を封じる方法が必要だな」
ゼインは静かに頷いた。
「……やるしかねぇな」
🚀 シーン2:狩るか、狩られるか
カイゼルは、薄暗い建物の影の中で息を整えていた。
彼の身体は影と同化するように溶け込み、まるでそこに存在しないかのように気配を消している。
「ふむ……ゼイン。お前は面白い」
カイゼルは自身の手を見つめた。
指先から流れる黒いエネルギーは、彼が操る“影のフラクタル”の本質を示していた。
「俺をここまで追い詰めたのは、お前が初めてだ」
しかし、彼の唇は楽しげに歪む。
「ならば、それ相応の“礼”をしてやろう」
カイゼルは手を翳し、静かに呟く。
『EXECUTE (SHADOW DOMAIN)』
影が、街全体に広がる——
🚀 シーン3:黒い領域
「……何だ?」
ゼインは異変を察知した。
周囲の光が急激に失われ、まるで“影”そのものが世界を飲み込むように広がっていく。
「おいおい、マジかよ……これ、ただのフラクタルの領域じゃねぇ」
ナヴィスが顔をしかめる。
ゼインはすぐに理解した。
カイゼルの力は、単なる個人の技じゃない。これは“領域”——空間そのものを支配する能力だ!
「面倒くせぇな……」
ゼインは銃型のフラクタルを構え、慎重に歩を進める。
「ゼイン……待て!」
ナヴィスの声が響いた瞬間——
——ズバァッ!!!
ゼインの周囲から無数の黒い刃が飛び出した!
ゼインは咄嗟に横へ跳び、ギリギリで回避!
「クソッ……! どこからでも襲ってきやがるのか!」
「影そのものが武器になってる……これじゃ、どこに敵がいるのかわからねぇ!」
ナヴィスが青いエネルギーを纏いながら叫ぶ。
カイゼルの声が響く。
「さぁ、どうする? 俺の“影”の中で、生き残れるか?」
🚀 シーン4:突破口
「……だったら、こっちもやるしかねぇな」
ゼインはフラクタルを発動させる。
『EXECUTE (OVERRIDE: SHADOW PHASE)』
ゼインの碧色のエネルギーが影に干渉し、カイゼルの影の領域を部分的に切り取る。
「なっ……!? 俺の影が……?」
カイゼルの驚愕の声。
「お前の能力を利用させてもらったぜ」
ゼインは低く構え、銃型フラクタルをカイゼルの影へと向けた。
『EXECUTE (SHADOW BREAK)』
銃口から放たれた一筋の碧色の閃光が、影の領域を一気に分断する——!!
ドガァァァァン!!
🚀 シーン5:決着へ
影が弾け飛び、カイゼルの姿が露わになる。
「ぐっ……!?」
彼の身体が揺らぎ、一瞬だけ隙が生まれた。
ゼインは一気に距離を詰め、渾身の拳を突き出す!
「終わりだ!!」
カイゼルは目を見開き——