テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

第39話「迫る影」



🚀 シーン1:薄明の戦場


朝焼けの光が、まだ血と硝煙の香る戦場を照らしていた。

ゼインはジャケットを翻しながら、カイゼルが消えた方向を見据える。


「……アイツ、しぶといな」


ナヴィスが肩をすくめ、碧い瞳を細めた。

「影の中に消える能力……まるで、碧族の力を最大限に“応用”してるみたいだな」


ゼインは無言のまま、拳を握りしめる。

カイゼルの技はただのフラクタルではない。何か別の仕掛けがある——それを感じていた。


「アイツを倒さねぇと、次はない」


「お前、すでに次を見てるのかよ……」

ナヴィスは苦笑しながら、碧色のエネルギーがまだ残る拳を振るった。


「どのみち、アイツを倒すには、影の技を封じる方法が必要だな」


ゼインは静かに頷いた。


「……やるしかねぇな」





🚀 シーン2:狩るか、狩られるか


カイゼルは、薄暗い建物の影の中で息を整えていた。

彼の身体は影と同化するように溶け込み、まるでそこに存在しないかのように気配を消している。


「ふむ……ゼイン。お前は面白い」


カイゼルは自身の手を見つめた。

指先から流れる黒いエネルギーは、彼が操る“影のフラクタル”の本質を示していた。


「俺をここまで追い詰めたのは、お前が初めてだ」


しかし、彼の唇は楽しげに歪む。

「ならば、それ相応の“礼”をしてやろう」


カイゼルは手を翳し、静かに呟く。


『EXECUTE (SHADOW DOMAIN)』


影が、街全体に広がる——





🚀 シーン3:黒い領域


「……何だ?」


ゼインは異変を察知した。

周囲の光が急激に失われ、まるで“影”そのものが世界を飲み込むように広がっていく。


「おいおい、マジかよ……これ、ただのフラクタルの領域じゃねぇ」

ナヴィスが顔をしかめる。


ゼインはすぐに理解した。

カイゼルの力は、単なる個人の技じゃない。これは“領域”——空間そのものを支配する能力だ!


「面倒くせぇな……」

ゼインは銃型のフラクタルを構え、慎重に歩を進める。


「ゼイン……待て!」


ナヴィスの声が響いた瞬間——


——ズバァッ!!!


ゼインの周囲から無数の刃が飛び出した!


ゼインは咄嗟に横へ跳び、ギリギリで回避した

「クソッ……! どこからでも襲ってきやがるのか!」


「影そのものが武器になってる……これじゃ、どこに敵がいるのかわからねぇ!」


ナヴィスが碧いエネルギーを纏いながら叫ぶ。


カイゼルの声が響く。


「さぁ、どうする? 俺の“影”の中で、生き残れるか?」





🚀 シーン4:突破口


「……だったら、こっちもやるしかねぇな」


ゼインはフラクタルを発動させる。


『EXECUTE (OVERRIDE: SHADOW PHASE)』


ゼインの碧色のエネルギーが影に干渉し、カイゼルの影の領域を部分的に切り取る。


「なっ……!? 俺の影が……?」


カイゼルの驚愕の声。


「お前の能力を利用させてもらったぜ」


ゼインは低く構え、銃型フラクタルをカイゼルの影へと向けた。


『EXECUTE (SHADOW BREAK)』


銃口から放たれた一筋の碧色の閃光が、影の領域を一気に分断する——!!


ドガァァァァン!!





🚀 シーン5:決着へ


影が弾け飛び、カイゼルの姿が露わになる。


「ぐっ……!?」


彼の身体が揺らぎ、一瞬だけ隙が生まれた。


ゼインは一気に距離を詰め、渾身の拳を突き出す!


「終わりだ!!」


カイゼルは目を見開き——

この作品はいかがでしたか?

38

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚