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(半ば開き直って答えたけど……相当怒ってるかも……)


圭は意外に感じたのか、『へぇ……』とポツリと言っていたが、侑の友人だし、ここは一応フォローしておこう、と瑠衣は言葉を続けた。


「厳しい先生でしたけど…………たまに温かい部分も見せる方でした」


「たまに、なのかぁ」


瑠衣の言葉に、圭は困ったような笑みを見せ、婚約者の真理子は、変わらず口元に弧を緩やかに描かせている。


師匠でもある侑は、腕を組みながら苦虫を噛み潰した表情を見せ、チラリと冷たい視線を瑠衣に投げていた。


「侑は素晴らしい奏者だし、やっぱり音楽に関しては人一倍厳しくなるんだろうけどな。見た目こんなだけど、人柄はいいと思いますよ」


圭もフォローを入れるが、侑は、


「おい圭。見た目こんな、って何だそれは。フォローすらなってないぞ?」


と言い返している。


そんな二人のやり取りを見て、改めて男同士の友情っていいな、と瑠衣は思うし、羨ましいと感じる。


その後も和やかな雰囲気で食事の時間は進み、あっという間に時間が過ぎていった。




食事を終え、一階のロビーへ降り立った四人。


「今日は久々に侑と食事して話ができて良かった。次に会うのは、俺たちの結婚式かな。招待するから、是非九條さんと一緒に出席してくれよ」


婚約者カップルは微笑み、圭が侑の肩をポンっと軽く叩く。


(え? 私も……ですか?)


圭の言葉に、瑠衣は大きな濃茶の瞳を僅かに見張ったが、侑は顔色を変えずに、『ああ、是非』と答えていた。


「じゃあ、またな」


圭と真理子は手を振った後、手を繋ぎながらその場を去っていくと、二人の背中を見送りながら侑が『さて……』と一人ごち、色を滲ませた眼差しで瑠衣を見やった。

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