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(紗代子)「……紫」
(紗代子)「……美琴、もういいんじゃない?」
(八雲紫)「……」
(紗代子)「2代目博麗の巫女の継承式を行うわ。紫、準備を手伝って。」
(八雲紫)「分かったわ」
(八雲紫)「紗代子……」
(八雲藍)「紗代子様は死が見える。」
(八雲藍)「それに3年の間は……」
(八雲紫)「ああ、確実にね」
(八雲紫)「……」
(八雲紫)「きっかけは何なの?」
(八雲藍)「きっかけはありません」
(八雲藍)「あの世からの伝言でしょう」
(八雲紫)「……」
(美琴)「え、私が?」
(紗代子)「そうよ」
(紗代子)「1ヶ月後、行うわ」
(美琴)「……紗代子、どういうことだ?」
(紗代子)「……私との修行は終わりよ」
(紗代子)「あなたはもうずいぶん強い。」
(美琴)「……」
(美琴)「何か企んでいるんじゃないのか?」
(紗代子)「企んでないわ」
(紗代子)「純粋な気持ちよ。」
(美琴)「……」
1ヶ月後
2代目博麗の巫女の継承式が行う。
(紗代子)「美琴、行くよ。」
(美琴)「分かった。」
(紗代子)「先祖代々……」
(美琴)「……」
(美琴)(長ぇ……)
(美琴)(聞き飽きるわ)
(紗代子)「……」
(紗代子)「2代目博麗の巫女博麗美琴」
(紗代子)「これからあなたは新たな時代を切り開いて行きます。博麗の巫女としてのお役目を務めながら、自分が正しいだと思った道を行きなさい。私のやり方を真似しなくていい。これは、私が今を生きる者たちへ告げる言葉です。精一杯、生きて下さい。」
(美琴)「……!」
(八雲紫)「……紗代子」
(美琴)「紗代子!どういうことだよ!」
(紗代子)「美琴、私が居なくても大丈夫」
(紗代子)「あなたには仲間がいる。」
(美琴)「……」
(紗代子)「私は残り時間が少ない」
(紗代子)「だから、外の世界にいるわ」
(美琴)「……」
(美琴)「外の世界でその命を終えるんだな」
(紗代子)「ええ」
(紗代子)「博麗の巫女はあなた。」
(紗代子)「私はもう去るべき。」
(紗代子)「100年以上に居続けたのよ。」
(美琴)「……本当に任せてもいいか?」
(紗代子)「……あなたなら大丈夫。」
(紗代子)「そう信じてるわ」
(美琴)「……分かったわ」
(美琴)「任せろ」
(紗代子)「ありがとう」
(紗代子)「今を生きる者たちへ」
(紗代子)「幻想郷の事をよろしく頼んだ」