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胡蝶しのぶ 「…幸さん。口を噛むのは辞めてください。大丈夫ですよ。貴方を『苦しめる人』は此処には居ませんので。」
幸 「……ポロポロ」
胡蝶しのぶ 「何故,口を噛んでいたのですか?」
幸 「…私…の声…変だって,言われた…から…。」
胡蝶しのぶ 「…それは御家族様に言われたのですか?」
幸 「(頷」
堕姫 (酷い…こんなに良い声で,良い子は滅多に居ないと云うのに…。)
猗窩座 「大丈夫だ!幸!!幸の声は変じゃあねぇ!もしも又,御前の,幸の声が変だっつー奴が居るんなら俺がぶっ飛ばす!」
幸 「…猗…窩座さん…。」
鳴女 「大丈夫です。幸さん。もう安心して良いんです。もう…もう恐い事も,哀しい事も無いんです。だから…これからは私達のことを,「本当の家族」と思って良いんです。」
幸 「…っあ…あっ…うぁ…」
鬼舞辻無惨 「思う存分泣いて良い。もう幸は我慢なんかしなくていゝ。」
幸 「私…私っ…ずっと…ずっと嫌…だった…っ…。『忌み仔』として育てられて…。」
鬼舞辻無惨 「胡蝶…と言ったな。少しだけ話がしたいのだが,時間大丈夫か?」
胡蝶しのぶ 「分かりました。」
胡蝶しのぶ 「では,私は帰りますね?幸さん。また来ますからね。良い子にしてて下さいね。」
幸 「うん。有難ぉ。胡蝶さん。」
胡蝶しのぶ 「はい。」
産屋敷耀哉 「しのぶ。幸の様子はどうだったかい?」
胡蝶しのぶ 「…幸さんですがーー…」