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「奏……」
白皙の脚を開脚し、怜は膣口に剛直を当てて数度擦ると、奏の表情を伺いながら、ゆっくりと挿入した。
彼の侵入を拒むかのように、肉壁が陰茎に絡みついてくる。
キュウキュウに締め上げてくる肉の波に、怜が短く息を吐き出した。
「っ……くっ……」
構わずに腰を押し進めていくと、肉杭が半分ほど入ったところで彼女が眉根を寄せて顔を顰めた。
「奏? 痛いのか?」
「ちょっと痛い……けど…………だ……だいじょ……う……ぶ」
「痛いのなら止めるか? 無理しなくていいんだぞ?」
怜が声をかけると、奏は黙ったまま首を数回横に振った。
「怜さんの全てが……欲しいから…………このまま……抱かれたい……」
切ない面差しを見せながら、声にならないような声音で答える奏。
「わかった。奏の嫌がる事はしない……」
怜は、細く括れた腰を両手で掴み、一気に肉槍を奏の最奥まで突いた。
「ああぁぁっ……」
奏が艶を帯びた声を上げると、怜は彼女の身体を掻き抱いた。
「奏……」
やっと愛しい女を抱けた嬉しさで、奏を抱きしめる腕に力が込められていく。
律動せずに柔らかな身体の感触を確かめた後、怜は彼女を見下ろした。
奏の瞳は、まだ濡れているのか、揺れているようにも見える。
怜は長い黒髪を丁寧に撫で、そっと唇を落とした。
「怜さん……」
「どうした?」
「怜さんに抱かれて……すごく…………嬉しい……」
言いながら奏は唇を微かに綻ばせ、怜に眼差しを向ける。
慈愛に満ちた彼女の柔らかな微笑みに、怜の鼓動がドクリと打ち鳴らされた。
「奏……!」
怜は、再び奏の腰に手をかけ、緩やかな速度で腰を動かし始めた。
怜の肉塊が奏の中で擦られていく度に、痛みが次第に消え、身体の最深部から甘美な刺激が湧き上がってきた。
彼が奥を突く度に、奏の身体中の内臓が喜びに打ち震えているかのようだ。
「ああぁっ…………あっ……あんっ……はうっ」
「奏……気持ち……いいか?」
怜に身体を揺さぶられ、奏はコクコクと頷く。
好きな男の人と身体を交える事が、心身ともに満たされるなんて奏は思いもしなかった。
こんな気持ちになるのは、彼女を抱いているのが怜だからだろう。
繋がった部分からは、ニチュニチュと粘り気のある水音が漂い、奏の美乳は円を描くように揺れ動く。
怜は腰を律動させながら、指先で陰核を撫で擦った。
「ああぁぁっ……だ……だめぇ……んんっ……ううぅっ……あうっ」
奏の感じるポイントを見つけた怜は、抽送のスピードに合わせて緩やかに指先を動かしていった。
「んああぁっ……」
奏の細い肢体がビクンと大きく跳ね上がった。
下腹部に渦巻く気持ちよさに、彼女の表情が卑猥に崩れていき、怜の律動の衝撃に耐えるように、枕の両端を掴む。
「ああぁっ…………あっ……あっ…………だ……だめぇっ……んあぁっ」
「奏……すげぇ…………気持ちいい……」
怜は、快楽と苦痛がせめぎ合うような表情で、吐息混じりに言葉を零した。
彼の腰の動きが徐々に速さと激しさを増していく。
寝室に微かに響いている怜の息遣いと奏の喘ぎ声、肉同士が弾け合う鋭い破裂音は、二人だけで交わされる言葉のないお喋りのようだった。
節くれだった指先で珠玉を愛撫しながら奏を突き貫くと、彼女はドロドロに溶けたような表情で身体を大きく左右に捩り、そろそろ絶頂を迎えようとしていた。
「怜さ……ん…………来そう……来ちゃ……ううぅっ!」
奏を射抜くように見つめながら、怜は彼女を繋がったまま抱き起こした。