翡翠「う………」

翡翠「はぁ…やっと陸に上がれた…」

翡翠「うーん………」

翡翠「ここどこぉ(泣)」

翡翠「とりあえず歩いてみよ…」

ﾃｸﾃｸ

翡翠「え……？」

翡翠「ここはｯ………」　

私の家…？

翡翠「帰ってきたの!?」

翡翠「う”ｯうぅ…(泣)」　

翡翠「そ、そうだ！」

翡翠「琥珀…!!」

ｶﾞﾁｬｯ

翡翠「琥珀!!」

琥珀「え……？」

翡翠「ただいまｯ…ただいま!!琥珀!!」

ｷﾞｭｯ

翡翠「久しぶり!!(泣)」

翡翠「今まで帰ってこれなくてごめん……」

ﾄﾞﾝｯ

翡翠「いたｯ………」

翡翠「え…？琥珀？」

琥珀「………」

琥珀「誰ですか…」

翡翠「へ？」

琥珀「不審者ですか…？」

琥珀「け、警察呼びますよｯ…！」

翡翠「覚えてないの…？」

翡翠「私だよ!!」

翡翠「お姉ちゃんの翡翠!」

琥珀「は…？」

琥珀「ｯ………うちの姉はｯ…！」

去年亡くなりましたｯ!!

翡翠「きょ、ねん…？」

翡翠「あ、れぇ(笑)」

翡翠「そんなに経ったっけ？(笑)」

翡翠「ていうかｯ私はあなたよお姉ちゃんだよｯ？」　

琥珀「すみません…」

琥珀「多分人違いです…」

ﾊﾞﾀﾝｯ

翡翠「………うそ」

ぼんやりしながら歩いていると

また海に戻ってきていた

ふいに海面に目をやるとそこには……

まったく知らない人が映っていた

翡翠「え……」

翡翠「ははｯ………」

翡翠「そりゃ気づかないかぁ…(泣)」

ｻﾞﾌﾞﾝｯ　　　　ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ……

段々陸が遠くなる……

目の前が自分の口から出た白い泡だけになる……

白い泡だらけの目の前が……

真っ暗になる……

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翡翠「はｯ………!?」

翡翠「あれ……???ここ……」

私の家？

琥珀「あ！」

琥珀「やっと起きた～！」

翡翠「琥珀………？」

琥珀「も～！起きるな遅いよ～！」

翡翠「ご、ごめん」

翡翠「ていうか、琥珀…」

翡翠「私が…お姉ちゃんに見えるの？」

琥珀「え？」

琥珀「も～！まだねぼけてんの～？」

琥珀「お姉ちゃんはお姉ちゃんでしょ？(笑)」

翡翠「あっはは…そう、だよね!!」

翡翠「まだ眠いからかな～💦」

琥珀「そろそろ朝ごはんだからすぐに降りてきてよ～！」

翡翠「う…ん…」

ﾊﾞﾀﾝｯ

翡翠「私…何言ってんの(笑)」

翡翠「でも………」

何か忘れてんだよなぁ…

翡翠「気のせいか…」