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今日の仕事は料理の盛り付け、って聞いてたんですけど……??
「さあ、服を脱いで、その皿の上に横になって」
板前さんの一人にそう言われる。見ると、真ん中に大きな舟形の器がある。あれに乗っていろということだろうか。よくわからないまま、指示に従って着物を脱いだ。裸になると、恥ずかしくて手で身体を隠してしまった。すると、
「両手を後ろ似まわして、そのままの姿勢で動かないでくださいね」
また別の人に言われた。仕方ないので、手を後ろに回したまま、じっとしていることにした。すると、何かひんやりとしたものが触れてきた。びっくりしたけど、手を動かせない。冷たい感触はそのまま、全身に触れてくる。何これ? と思った瞬間、突然それは始まった。
「ひっ……」
思わず声が出そうになった。いきなり、胸に冷たくヌルッとした感触があったのだ。
「動かないで」
さっきの女中さんに言われて、必死に我慢する。すると、今度はお腹のあたりにも同じような感触がきた。女中さんに頭を押さえられていて、自分で見ることが出来ない。
「動かれると、崩れちゃうのよね」
そう言うと、さらに同じところを責められる。
「ふぁ……くぅん……ああん!」
変な声が出て、身体がビクンと震えた。どうしよう、感じてるなんて思われたら……。
「ほらほら、そんなふうに動いたらダメですよ」
女中さんの声で、我に返った。いけない、今はバイト中だったんだ……。そう思った時だった。
「ひゃうん!」
乳首に刺激を感じて、悲鳴を上げそうになる。なんとかこらえると、次は脇の下だった。
「あははははは、ちょっとくすぐったいかしら?」
「や、止めてくださいぃ!」
身をよじろうとしたけど、動けない。そして、
「動くなって言ってるでしょう!」
耳元で怒鳴られた。
「ご、ごめんなさい……」
謝っているうちに、どんどん敏感なところばかり狙われていく。こんなことされて、黙ってはいられない。そう思って抗議しようとしたら、
「ほら、次いくわよ!」そう言って、お尻のほうにまで指が伸びてきた。そして、
「はうん!」
また変な声が出た。そのあと、太腿の内側、膝の裏と、だんだん上に上がってくる。
「あうっ! くうっ!!」
耐えきれずに、私は声をあげてしまっていた。それでも、まだ許してもらえなかった。
「もういいかな? ごめんねぇ、お客様にお出しする前に、あっためておかないといけないから」
女中さんの声を聞いて、ほっとする。やっと解放される……と思ったが、よく考えたらこれからが本番なのだ。気が付くと、体の上には色とりどりの刺身が並べられていた。
「じゃあ、お願いね」
女将さんはそう言って立ち去ってしまった。
「さあ、早く食べさせてあげないと、魚たちがかわいそうだぞ」
板前さんに言われて、私は舟形の器に載せられたまま、お客さん達が待つ宴会場に運ばれていった。(続く)