第20話 猫と人間の天秤
「……本題、って?」
「どうせあのお節介ミヨのことだ。色々言われたんじゃねーのか?」
「色々……猫又って言葉はわかるけど、あんまり詳しくないとか……銀二が猫又になった理由と、ミヨがならなかった理由とか……」
(そういえば……なんで昨日、その話をしてくれたんだろう)
一昨日まで毎日通っていた頃は、少しもその話をしようとしなかったミヨ。
だが昨日になって、急に色々話してくれた。
(……今日死ぬって、わかってたから? でもなら、その前に話してくれても良かったんじゃ……)
そこまで考えて、一つ思い出した。
「……質問、しなかったからだ」
「なんだなんだ何の話だ?」
「私ここのところ毎日、ミヨに銀二とか猫又に聞いて質問してたけど、答えてくれなくて」
「へー」
「でも昨日、初めて質問しないでいたんだよ。ただごはんもらって、日向ぼっこして」
「猫*******
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