テラーノベル
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金平糖を小さなお皿に乗せて、私はお茶をすすりながら琥珀を真っ直ぐ見つめた。
私の問いかけに琥珀の手は少し止まり、真面目な顔で私を見た。
🍁「話す前に、1つ聞くね。桜ちゃんは、鬼の瞳って普通は何色か知ってる?」
🌸「えっ……?鬼の瞳、は…血みたいに赤い瞳だね」
さっき見た琥珀の赤い瞳を見たことを思い出し、胸が少しざわつく。
🍁「うん、正解。普通の鬼はみんな赤い瞳。鬼ってね、生まれた時からたくさんの血を飲んで本当の鬼の姿…あの赤い瞳になるんだ」
🌸「血を…飲む?」
🍁「うん。鬼は生まれた時から自我を持っていて、みんな血を飲みたがるけど、僕は生まれた時から血を飲みたがらなかったから、一度も血を飲まなかった。だから僕は、本能に支配されることなく、桜ちゃんと同じ、真っ黒な瞳で生きてこられたんだ」
琥珀の言葉に、私は息を呑んだ。
彼は特別な運命で、ずっと自分の意思で守り続けていたのだ。
🌸「じゃあ、さっきのあの姿は?」
🍁「……鬼は、自分や他の鬼の血をほんの少し飲むと、鬼の本能が少し出ちゃうんだ。さっきは、僕の血を少し飲んで本能を少し出して妖怪を倒したんだ」
🌸「ほんの少しだけであれほどになるんだ…」
🍁「うん…。鬼の血なら、いくら飲んでも自我を保つ力が強い限り大丈夫なんだ」
🌸「………それじゃあ、もし、人間の血だったら?」
何気なく呟いた私の問いに、部屋の空気がピリッと凍りついた。
さっきまで穏やかだった琥珀の体が、目に見えて真っ青にしてガタガタと震えている。黒い瞳は揺れ、今まで見たことがないくらいの恐怖が滲んでいた。
🍁「……ッ、それは、言えない…。言うのでさえ、怖くてたまらないんだ………。ごめんね、桜ちゃん…」
震える声で言う琥珀を見て、私はそれ以上に聞くのをやめた。人間の血を口にしたらどうなるのかは分からないが、きっと良くないことが起きるのだろう。
🌸「……そっか。無理に聞いちゃってごめんね。…ありがとう、琥珀。きっと血を飲むことは嫌だったはずなのに、私のために自分の血を飲んで、守ってくれたのね」
私は座布団から立ち上がり、琥珀の暖かい両腕をそっと包み込んだ。
🌸「本当にありがとう、琥珀」
🍁「……うんっ!桜ちゃんが無事で、本当に良かった!」
琥珀の瞳に涙が浮かんでいたが、嬉しそうににっこりと笑った。金平糖を何個か口に放り込んでお茶を飲み干すと、琥珀は少し名残惜しそうに立ち上がる。
🍁「じゃあ、もう夜も遅いし、僕は山に帰るね。また明日!」
そう言って障子に手をかける琥珀を見て、胸の奥がキュンっと締め付けられた。
さっき見た巨大な妖怪、琥珀の赤い瞳、琥珀とのおしゃべりで離れたくなかった。
🌸「………待って」
私は無意識に手を伸ばし、琥珀の着物の袖をぎゅっと引っ張った。
🍁「桜ちゃん…?どうしたの……?」
羽海汐遠
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67
来週のコトエさんは〜?
ふぃる汰
1,052
🌸「……今日は、ちょっと体がボロボロで………。一緒にいたいなって思って…」
俯きながら、顔が赤くなりながら生まれて初めてのわがままを言った。
少し驚いた顔をしたけど、すぐに表情を戻した。その顔は世界で一番優しい笑顔だった。
🍁「良いよ!桜ちゃんが元気になるまで、ずっといるね!」
To be continued
コメント
3件
うわぁ…今回もすごく良かった🥀💔 琥珀が血を飲まずに黒い瞳のままでいるって設定、切なくて美しいね。 「言うのでさえ怖い」って震える琥珀に、胸がギュッてなったよ… 本能に抗い続けてきた強さと優しさ、ちゃんと伝わってきた。 桜が「一緒にいたい」って素直に言えたの、ちょっと成長した感じがしてじんわりきた。 2人の距離が少しずつ縮まってるのが尊い…🍁🌸 続きどうなるんだろ、すごく気になる…‼️