テラーノベル
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10話目
無事呪いの人形も解決し、それからは何も無くバザーも終わった
「あ、結月」
『ん?』
「今日は、こっちで食べる?」
『あ〜、なんかあの人飲んでくるーとか言ってたから一応家にいるよ』
「そうか」
『うん、泥酔したあの人玄関とかで平気で寝るから』
「そりゃあ心配だな」
『でしょー?!徹夜とかはしないけど風邪ひかれたら困るからね』
「そうか、ならまた月曜日な」
『嗚呼!またな佐野!』
「おう!気をつけて帰れよ!」
『うん!!』
春城は街まで降り買い物をし、学園長宅まで歩いていたところだった
『…卵も買ったし、お肉もだし…人参玉ねぎ…はあった…まぁなかったらいっか』
「こんばんは九尾の」
『?こんばん、う”ッ!!!』
突然退魔の力に触ったかのような痛みが襲う
『ッ…(この感じ…)』
「手荒になってしまったのはお許しください
では…おやすみなさい」
『ッ…さ、の……』
『ッ…う”ッ、』
次に起きた時には檻の中だった
『!…(どこだここ…!知ってる匂いじゃない…!人間くさい…!けど…なんか知ってる匂いが…)』
「…あぁ!目覚めましたか!」
『!…誰だお前…!』
「わぁ!そんなに威嚇しないで!!」
檻の外から声をかけてきたのは狐面をした男だった
『ここどこだ…!』
「ここはイナリサーカス団ですよ」
『イリナサーカス団…!?』
「あ、貴方を他の妖怪のようにぞんざいに扱うつもりはありませんよ
団長と私が個人的に欲しかったので」
『は?』
「貴方をね♡」
『ッ!!!』
「!春城…!?」
『!鹿島…!!?おい!大丈夫か!』
「…な、んでお前がここに…」
『お前こそなんで…待てお前…なんでそんなに妖力が少ないんだよ』
「ッ…変な首輪のせいで、術が発動する時に…ビリビリ痺れて…上手く力が出ねえんだ…」
『他にお前以外では!!?』
「藤、平、とか…人魚、と、猫又、…色んなのがいる…」
『なんでただの人間が妖怪を従わせる術を持ってんだよ…!(まるでこれじゃあ…)』
「大丈夫です
貴方には何もしませんよ
いい子にしてくれればね」
『おい!ここにいる妖怪解放しろ…!』
「ふふ…あ!座長〜!!」
『…っ!』
狐面の男は座長と呼ばれる男の元へ走っていった
『鹿島…!!ごめん…!ごめん…』
「なんでお前が…謝んだよ…」
『何も出来なくて…お前らが苦しい目にあってんのに…!』
「泣くのは…やめてく、れ…
泥田と座敷に殴られ、る」
『ッ…ないて、ねぇ…!』
「悪いそろそろ行かなきゃ…」
『鹿島…!』
「お前は大人しくしてろよ」
『ッ……!』
「座長!これが九尾の狐です」
「…ほう、だいぶ目つきがよくないな?ただ 君はほかの妖怪のように小間使いするつもりはない
君は今日から私のペットだ」
『ならなってやるよ
でもなぁ1つ条件だよ
ここにいる俺以外の妖怪を解放しろ!!』
「それはできない 」
『なら俺もお前のペットになんかならねぇよ!
人間と同様に妖怪にも権利が存在する!!
こんなクソみたいな労働させてんなよ!』
「物言える立場じゃないこと、分からないのか?」
「ギャッ!!」
『鹿島!!!』
「ッ…」
『てめぇ!!』
「君が頷かなければ彼や他の妖怪が酷い目に遭うぞ」
『ッ…!?』
「頷くな!!春城!」
「黙れ!」
「ギャッ!!?春城!
頷くな…!絶対!何があっても!!」
『ッ…!!
「おや…言い方は気をつけた方がいい」
『ッ…やめて、ください…俺はどうなってもいいです…!
ソイツらを…不当に扱うのだけは…やめてください…お願いします…!』
「俺らのために頭下げんな!!頼むから!」
「いい友人を持ったな?妖怪
…して、どうなってもいいとは?」
『…好きに捉えてもらって問題ない…
ここにいる妖怪を傷つけないであれば俺は全て従う』
「春城!!こいつらが守るわけ!」
『頼む鹿島…今の状況じゃ…これが 最善なんだ…最善のはずなんだ… 』
春城の檻にはしっかりと妖封じの札が貼られて、妖術を使おうにも使えない状況であり
それは、首輪をつけられている鹿島達も同じだ
「ッ…!」
『サーカスを盛り上げたいというのはわかった…でも…盛り上げたいがために、俺ら妖怪を酷使するのはやめてくれ…俺らも人と同じで感情がある…
不当労働行為はやめてくれ…お願いします…
俺は最悪どうなってもいいから…!』
「ふふそれはいいお返事だ
檻から出して身なりを整えさせろ」
「はい!お任せ下さい!」
「ペットだからな、お前は狐にもどるんだ」
『ッ…』
春城は狐の姿にもどると狐面の男が春城を持ち上げた
「では、失礼 」
【…首輪はやめてくれ…この首輪だけは外したくない…】
「座長〜!って言ってるんですけど〜!」
「なら猿轡でもつけておけ」
「は〜い!では先にお風呂行きますよ〜」
【……】
それから常に座長の腕の中で過ごし、ショーに出ても火輪くぐりなど、簡単な項目だけだった…
【…】
「最初は反抗的だったのに随分大人しくなったな」
【…】
「あぁ、喋れないんだったなぁ」
【…!…(なんか知ってる気配が…)】
「…急に耳が立ったな?狐」
【…まぁな】
「なんだ意思疎通はできるんじゃないか」
【だれもできないとは言ってないんでね
つーかいい加減これ外してくれ、口元が痛くて仕方がない 】
「おやそれは失敬
でも外すことはできないなぁ?いつ噛まれるか分かったもんじゃない」
【チッ】
「ぎゃああああ!!!」
【!】
「うん?なんだ」
「おい!早くでろ!!」
水槽の中に人が落ち、サメに食われそうになっていた
「あ、おい!」
「やめろ!」
その瞬間、鹿島の妖術でサメは止まった
「もっと早く止めろ!」
「ギャッ!」
【おい!ちゃんと止めただろが!やめろ!】
「ふふ、」
【お前も早くしっぽ掴め】
「ッ…助かったぁ…!」
その瞬間バンッと銃声が聞こえると座長が上に向かって銃を打っていた
「外したか
君なかなかいい反射してるね
しかしタダ見はよくない
降りてきな
狐も戻ってこい」
【ッ……】
「早く」
春城は座長の元へもどると上から降りてきたのは倉橋だった
倉橋は鹿島の前に立つ
「え!?倉橋…!?え!?何?」
「貴方がこのサーカス団の座長さんでしょうか?」
「えぇ私は」
「そうです!この方こそ!このイリナサーカス団の座長です!」
「お前は演出というのを知らんのか!」
「ぎゃあ!出しゃばってごめんなさい!」
座長は狐面をした男を突き落とす
「鹿島こいつらに捕まったの?」
「そ…そう!金曜の夜藤平と公園でバス練してたらいきなり妖怪封じの御札で気絶させられて…で起きたら電流流れる首輪つけられてこき使われてんだ
鬼妖怪とか強いのには行かず俺らみたいなのばっか狙うのがいやらしいよな…」
「…春城くんも?」
【そだよ…買い物して帰る時に妖怪封じの札
ここに連れてこられてこいつのペットになってるんだよ】
「…藤平も?」
「あああそこ
酒吐く蛇ってことでショーに出されてクタクタになってるよ」
「……なるほど僕が言うのもなんですがなかなか人道外れたことをなさるようで」
「フン!ビジネスだよ!人道守って飯が食えるかってんだ!」
「うるせえぞ!そこの下っ端!」
「キャイン!三下がナマイキ言ってすみません!」
鹿島は水槽に落ちた狐面の男をサメで襲う
「……こんなことして妖怪堕ちしても知りませんよ?」
「は?なんだそれは」
「…」
「さて話はここまでにして君もこのイナリサーカス団の一員になっていただきましょう」
「!倉橋!?」
「あーあ…できれば藤平にはバレて欲しくなかったんだけどな…それにこりゃ後で夷三郎さんにドヤされるな」
『!?(夷三郎さん…呼びってことは…)』
春城は猿轡を外し、倉橋の元へ向かおうとする
「貴方はこちらですよ」
『!?放せッ!!』
「残念まだそれじゃあ鵺は殺せないですよ…にしてもお強いこのショーの役者としては申し分ない存在だ…ですが残念なことに彼はいまいち欲が足りない
ただ淡々とそうせざるを得ないから刀を振るってだけ…ああいうタイプはなかなか妖怪堕ちしないんですよ…ねぇ?エビス様」
【ッ…!】
「やっと見つけたよ…相変わらずその口八丁で人や神でさえも妖怪へと堕とす様は… 」
「お褒めにあずかり光栄です」
「狐
妖怪を増やして何が目的だ
おかげで百鬼学園はどんどん大きくなり学園そのものの勢力が拡大しつつある」
「それで高天原から命じられてわざわざ視察に?」
「それだけじゃない
他にも優太に色々調べて貰った
ココ最近の百鬼学園周りの騒動のきっかけが誰が作ったのかも」
【まさか…】
「やだなぁ僕は何もしてませんよ
ただ少し気まぐれに皆さんの欲を煽っただけですよ
時にはくすぶってる警察署長を焚き付けたり、また時には近年火葬文化で死体を得られず、死体を集めるのに苦労なさってる妖怪に死体を取り込む方法を教えたり使用人に扮して一人息子の身を案じる父親に息子の担任は恐ろしい力を持ってると伝えたり…千年も前に死んだ飼い主が忘れられない哀れな子猫に死者をよみがえらせる方法を教えたり、少しショーの導入部を作っただけですよ…」
【!?…ッ…】
「僕的には次に妖怪堕ちするのは貴方だと思ってるんですけどね
エビス様
僕が何も言わずとも貴方執着強そうですしね…どうせ今も心の中じゃ”どさくさにまぎれてあの蛇妖怪殺されてくれないかなー”とか思ってるんでしょう?怖ァ…しかも私の手の中にいるこの子にも執着すごそうですしね…」
【たしかにな】
「そうおもうなら早く手、離してくれないかな…ゆーくんが穢れる」
「…ゆーくん…あ〜…貴方そうですか…ふふ 」
その瞬間下から悲鳴が聞こえた
「ああ…よそ見してたら座長…もといい鵺が殺されそうですね
彼は後どれだけ業を背負えば妖怪になれるんですかねぇ
楽しみです」
【…そんなことさせない為に俺らがいんだよ
人間を妖怪堕ちなんてさせない
止めるのが俺ら友達だ!】
「「!?」」
その瞬間春城は大きくなり下へ降りる
「!結月さん…!?」
【凜太郎!受け取れ!】
そのまま倉橋と鵺の間に入り、藤平、鹿島を壁際の神酒に投げる
「任せろ!」
「そんな業これ以上
春城が鵺に跨っていると上から安倍が飛び降りてきて退魔の力が発動する
【ぅ”ッ…!】
「天満!お前ようやった! 」
【二人の匂いがしたから、な】
「よし!退魔の力が引いた!今だ!!」
退魔の力が無くなるとサーカスの中には警察が入ってき、春城は3人を下ろす
「倉橋くん…やっぱり君…」
「よ、…良かった〜!さすが晴明先生!助かりました!
人間だけのサーカス団だし僕だけで何とかできると思ったんですがまさか妖怪堕ちするなんて、でもこれで万事解決ですね!」
「フザけんな!何が万事解決だよ!訳分かんねーよ!今更何いつもの倉橋ぶって誤魔化してんだよ!いくら悪党だからって急所外したからって目の前であんな容赦無く切りつける奴とこれからどう接しろって言うんだよ!せめて素性くらい明かせよ!」
「優太、何も言わないつもりなのか?」
「…うん…そうだね…だって君たちには関係ないことだし
じゃあまあ明日」
「なんだよ!納得出来ねー!先生からも何か言ってよ!!」
「晴明くん
僕もそう思うで
彼の言動は明らかに一般生徒とちゃうよ…他にも隠し事が…」
「…」
「僕なんとなく倉橋君が件じゃないって気づいてたんだ」
「!」
「前の弐組と合同体育でドッジボールしてた時弐組の件の子が妖怪の姿になったでしょ?あの時僕、件の本当の姿を初めて見たんだ」
「普段妖怪姿にならん生徒もいっぱいおるやろ?」
「うん…でも少なくとも参組の子は全員見てるはずなんだ」
【そうだね】
「は?」
「僕が赴任してすぐ凜太郎くんの授業で退魔の力を使った時あの時普通人型の子も妖怪に戻ってたけど倉橋くんは人型のままだったから…」
【僕もそこは見てるよ
学園長のところに逃げてたから】
「お、…おま、!倉橋君が件嘘ついとると察しとったのにスルーしてたんかいな!」
「僕ももしそれで他の生徒になんか良くないことが起こるなら事情聞こうと思ったよ!?でも僕は藤平君たちと一緒にいる倉橋君も嘘とは思えない」
【…】
「だったら僕たちができることは込み入った事情を無理に聞き出す事じゃなくそれを吐き出したくなった時に吐ける環境作り出すことじゃないかな
君たちが倉橋君を思うなら、一緒にそういった場所を作ってあげよう」
「先生…俺今初めて先生って先生なんだなって思えたかも」
「え!?いま!?」
『まっ、いつもヘタレだもんね』
「最近は違うじゃーん!!」
そして週明け
今は安倍の国語の授業で山に入ってきた
「はーい!注目〜!今日の国語の授業は学校裏のこの山で植物妖怪などを観察してそこから詩を作成してもらいます!」
「相変わらず小学生みたいな授業だね」
「ここから次世代の詩人が生まれるかもしれないのに
そんなこと言ってると印税おすそ分けして貰えませんよ?」
「なんで印税分けてもらえる前提なの」
『(今日ダメだな…後で頭痛薬飲まなきゃ……』
「結月」
『佐野じゃん、何?どったの?』
「なんか元気なかったから」
「ゆーくん」
『…なんですか恵比寿先生』
「ちょっとこっち来てくれない?」
『……何』
春城は恵比寿の元へ赴く
「…怪我はもう大丈夫? 」
『嗚呼、…で?それだけ?』
「まぁそれだけっちゃそれだけだけど……なんかゆーくん瞳おかしくない?」
『?どゆこと…?』
「上手く言えないけど、とにかく変なんだよね」
『また後でたかはしんとこ行くわ』
「そうしな
ごめんね、こっち来てもらっちゃって」
『佐野〜!豆!』
「結月、大丈夫か?」
『うん!』
「あれ?なんか霧出てきたな」
「「?」」
「本当だ
今日は快晴だって聞いてたのにみんな1度こっちに…」
『!』
「わっ!真っ白!みんなここは下手に動かないでね!山道から離れたら危ないよ!どっかで怪我したり」
「あっ晴明!」
「落っこち…キャーーー!」
「てめえが1番危なっかしいんだから迂闊に動くな!」
安倍は注意しながら崖の傍に言ってしまい落ちかけたところを佐野がアホ毛を掴んで上げた
「少しだけ視界が晴れてきたな…」
「うぇーん!」
「今のうちに学校戻ろうぜ」
『駄目だ…!なんか…この霧は…ダメな気がする…!』
「匂いはわかるか?春城」
『それが…全く鼻が効かないんだ…何も匂いがしない…ていうか…なんか、まるで遮られてるみたいな 』
「でもじっとしてる訳には行かないだろ」
「まぁとりあえず少し薄くなってる方行こうぜ」
『ッ…』
「みんないるー?」
「いるよ〜」
「大丈夫ー」
「少しだけ霧晴れてきたもののもう30分は歩いてんぞ…遭難したか?」
『…ッ…ハァハァ…』
「だ!大丈夫!いざと言う時は先生が命がけでみんなを守るから」
「よし食料は確保したな」
「あーん非常食以外で役立つから〜」
「あ!あっち!建物見えない!?」
「本当だ!良かった!」
そこに見えたのは鳥居だった
「なんだここ
客人(マロウド)神社か?」
「いや古いし別の神社みたい…」
「…あれ!?優太がいない!?」
「え!?倉橋君が!?」
『…はぐれた?』
「大変!捜さなきゃ!そうだ
恵比寿先生の幸運パワーで捜し…アレ!?恵比寿先生もいない!?」
『!』
「どうしよう!2人に何かあったんじゃ…!」
「じゃあ俺と桃ちゃんで上空から捜すよ!」
「僕も大きくなって!」
その瞬間ピシャッ!っと雷が降る
『ッ…!』
「うわあっ!霧の次は雷だ!」
「弟、なにやってんの?雷神の力で止めてよ」
「いやそれが…上空に雷雲なんてないんだよね」
またしてもピシャッと雷が近くに降る
「ギャッ!!みんなとりあえず落雷時に木の近くは危ないから
この鳥居上がろう!きっと神社かなにか建物があるはずだから!」
『ッ…駄目だ!』
「え?」
「春城?」
『駄目だ!ここの上に上がるな!!』
「なんで…雷鳴ってて危ないし…!」
『ッ…駄目だ!恵比寿も倉橋もはぐれてる!
ならそいつら捜す方がいい!それに…なんか嫌な気配が…ッ?!(さっきからこの頭痛なんだ…!?酸欠か…?)』
ピシャッァ!とまるで急かすように雷が二回連続降る
「ッ…とにかく安全第一優先!みんな階段上がるよ!」
『あ、…おい!…チッ…』
安倍とクラスメイトは鳥居を潜り、階段を登っていく
そして春城は最後尾で潜ろうとする前に、狐の石碑を片方を壊す
『”聡い子だ、これで少しは気付くだろう”』
「?春城〜!早く来ねぇーとはぐれるぞ」
『?…嗚呼、待ってくれよぉ〜』
『ッ…ハァハァッ…!』
「春城、大丈夫か」
『う、…ん…ちょっと…ほんと疲れただけ…』
「そうか、ならほらおぶるから」
『いい、…大丈夫…』
「にしても長ぇなこの階段」
「あ、でも見て!もうすぐ頂上…え、急に暗く…」
「お、おい前っ見てみろよ」
「な…なんだここ!!」
『あ〜あ…まずいなぁ〜…』
「は?」
「百鬼学園の裏にこんな大きい街あったの?」
「いや聞いたことねーしありえねーよ!」
『…やっぱりスマホも圏外…(さっき来た道も無くなってる…)本格的まずいなぁ…』
「だからなんで!」
『…ここ…多分だけど…』
「あ!あれ?見て見て!狐じゃない妖怪がいる!」
「本当だ!」
「旅行者さん?よくこの街に入ってこれたね」
「あっ街の方ですか?僕たち」
その瞬間安倍の前に立ちはだかったのは春城だった
『…近寄るな女狐…!!』
「ちょ春城くん!街の方なら出方を知ってるかもしれないから」
『だとしても!!コイツらは駄目だ…!!コイツや、この街全体から嫌な匂いが漂ってくる…!』
「…迷子だった」
「ここは狐街、狐妖怪だけが住む隠れ街」
「我々狐妖怪は自分たちだけの独自文化で発展してきたから普段は他の妖怪や人間とも交流してない鎖国状態なの」
「言われてみたら百鬼学園島も狐妖怪って…春城しかいない……」
「まぁたまーにお忍びで遊びに行ったりしてるやつはいるけどね
…とにかく迷子なら出口にあんないしたげる」
「え来た道戻ればいいんじゃないの?」
「あそこは入り口専用
出口は別のところなの
出口を間違えると太平洋のど真ん中にドボンもあるよ」
「ヒエッ!」
『ッ…(なんだ…この…』
「そちらのお方顔色悪そうだけど大丈夫ー?」
「え!あ春城くん顔が真っ青だし真っ赤だよ!?」
「ほんとだ…!なんで早く言わないんだよ…!」
『なんでもない…!で?出口はどこだよ』
「あ、それならこっちこっち」
「なんか怖いぞ」
「うん…みんな僕から離れないでね」
「大丈夫
着いたよ 」
「あそこなの」
「「あの建物の中だよ!」」
「ささ入って!! 」
言われるがまま中へ入るとジリリリと開幕を知らせる音が鳴る
『…劇場か…?』
「あ!まずい!開幕のベルが鳴っちゃった!」
「えっちょっと!どこ行くの!? 」
「急げ」
「急げ!」
二人の後を追って行くとそこはコンサートホールのような場所だった
「なんだココ!
コンサートホール?こんな所に出口なんかあんのかよ」
『ッ…本当に…いい性格してやがる』
そして幕が上がるとそこには黒髪の狐がいた
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コメント
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第10話、不穏が一気に加速して鳥肌立ちました…!春城が「俺ら友達だ!」って叫ぶシーン、本当にかっこよかった。倉橋の正体も気になりすぎます。狐街の空気も不気味で、この先どうなるんだろう…次話が待ち遠しいです!
#yhj夢
ふ あ ♪
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ふ あ ♪
102
きのこのこ
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