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沙彩
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多種多様な特技を持つ生徒が集まる学園。
その名も日常学園。
…そのかわり、校則もクソもないこの学校では、色々な髪色だったり、目の色だったり、制服だったり…
取り敢えず色々なものが鮮やかに彩られている。
なのに。
そんな学校に通う俺は、髪色も派手じゃなくて、目の色も普通で…
制服をアレンジするほどのセンスは持ち合わせてない。
飛び抜けた才能はないくせに、低い点数のテストはある。
どうやら、周りから見た俺は『凡人未満』らしい。
この前「トラゾーくんってなんでこの学校にいるの」と聞かれたくらいには、場違いなよう。
…まぁ、自覚はしている。
この学園は受験などはなく、学園側から招待される形式だ。
正直、俺は届いた時からずっと『なんで俺が?』と思い続けている。
先生に理由を聞いても「知っているのはもっと上の先生だけ」と言われてしまう。
理事長先生や校長先生とは出会えないし、教頭先生も「聞くなら他の人に聞きなさい」としか言わない。
tr「…はぁ…、」
正直、通学路を歩くのが憂鬱だ。
周りから変な目で見られて、コソコソ何か話されて。
その度に逃げるように走って教室に行って。
でも、教室に行っても俺の居場所なんかない。
俺の安らぎの場所と言ったら自宅くらいだ。
学校内の場所で言ったら…トイレ…とか?
もちろん、髪を染めたりカラコンを付けたりすればいい話だ。
…でも、そんな事ができるのなら今こんなに悩んでいない。
髪を染めようとしても何色がいいのかわからない。
そもそも、染めた髪色が似合うのかもわからない。
カラコン…というか、コンタクトは怖い。
付ける勇気がないんだ。
tr「…ぁれ、というか今日進学か。」
言い忘れていたけど、日常学園は中高一貫校で、今日は高校に進学する日だ。
変わるなら…今しかない…、!
俺は机の引き出しに入れていた “ソレ” を被って、学校に向かうことにした。
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