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コメント
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やばすぎた。続き楽しみにしてます。あべさく最高
あべさくぅぅぅぅ〜〜~!!!!!! 佐久間が照れてるの可愛い!!!!!! やっぱりあべさくは神だぁぁ( ߹꒳߹ ) このあとも気になる...
あべさく尊い…! どっかの令嬢と婚約とかはほっとこー!
💚side
彼を受け止めたはいいものの2人とも倒れてしまい、俺は今覆いかぶさられるような体勢である
なんだこの状況は…と思っていると彼は話し始めた
?)君、いつも俺の舞見てくれてるよね!
狐の仮面を俺に近づけながら聞いてくる
俺は気づかれていたことに驚きを隠せなかった
💚えっ…!気づいてたんですか?
?)そりゃーあんな熱烈な視線を向けられちゃあねー!笑
💚そうだったのか…
?)ねぇなんでいつも俺の事見てくれてたの?
💚俺…あなたの舞が本当に好きで…
💚あまりに美しいものですから…見惚れてしまっていたんです…
?)えっ…///そんなー!笑
繊細で儚い舞を踊っている姿からは想像がつかないほど明るくて元気な話し方をする人だった
それだからか彼はとても気さくで話しやすく、あまり人と関わっていなかった俺でも会話に困らなかった
?)君、名前は?
💚亮平です
?)亮平ね!よろしく亮平!
💚よろしくお願いしますっ
?)なんで敬語なの!笑
?)普通に話そうよ!
?)今何歳?
💚え…と17…
?)お!1個年下だー!笑
?)俺18!
💚えー…と
💚あの…あなたの名前は?
🩷ああ!俺の名前は大介!
🩷よろしくね!
💚よろしく大介
いつも人とこんなテンポ感で話をしないので戸惑う俺をよそに大介はどんどん話を続けていく
🩷亮平は明日も俺の舞見に来てくれる?
💚来ていいの、、?
🩷当たり前じゃん!
🩷俺、待ってるからさ!
💚っ!ありがとう!
💚行く!絶対行く!
💚(太陽みたいな…暖かい人だなぁ…)
雲の上の存在だと思っていた彼とようやく話せて俺は胸が高鳴った
💚(あ…仮面取ってもらえばよかったな…)
それから1ヶ月
💚大介ー!
🩷あ!亮平ー!
🩷今日も来てくれたんだね!ありがとう!
💚当たり前じゃんっ
💚今日も舞、見せてくれる?
🩷仕方ないなぁー笑
あれから俺は同じ時間に家を抜け出し、俺の為だけに舞ってくれる大介を見つめる
そんな時間を過ごすようになった
大介の明るい声を聞くと俺の心も明るくなる
大介と過ごすこの時間は俺にとってかけがえのないものになっていた
しかし1ヶ月経った今でも大介はずっと狐の面をつけたまま
💚(大介は俺にまだ心を開いてくれてないみたい…)
ある日俺は大介の顔が見たいとせがんでみた
💚ねえ、大介
🩷んー?
💚どうして大介は顔を見せてくれないの?
🩷え…俺の顔なんか見たい?
💚見たいに決まってるじゃんっ
🩷えー!恥ずかしいよぉ!
💚やだ、見せてっ
🩷やだよ!笑
💚お願いだよっ!
💚俺大介のこともっと知りたいもん!
🩷えー…そうだなぁ…
🩷……
🩷亮平になら…見せてもいいかなっ
💚ほんとにっ?
🩷亮平だけだよー?
そう言いながら大介は渋々お面に手をかけた
後ろで結んだ紐をしゅるりと外す
🩷笑わないでね?
狐の面の下から現れた顔はとても端正な顔立ちをしていた
色の白い肌に高い鼻、大きい瞳が俺を真っ直ぐ見つめてくる
💚……きれい…
思わずそう口に出していた
初めて舞を見た時と同様に思わず見惚れてしまった
君は何度俺を惚れさせれば気が済むのだろう
🩷照れるって…///
🩷ごめん!やっぱ恥ずかしい!
🩷お面するねっ!💦
もう一度狐の面を身につけようとした大介の手を俺は掴んで止めた
💚(まだ…大介を見ていたい)
🩷ちょっ…亮平…?
💚なんで顔隠そうとするの?
🩷…
🩷昔…女みたいって言われたことがあるから恥ずかしくて…
💚隠す必要ないよ
💚恥ずかしいとも思わなくていい
💚大介はすごく綺麗だよ
🩷き、、綺麗だなんてっ!💦
🩷そんな冗談っ…
💚本気で言ってる
💚綺麗だよ
🩷ほ…ほんとに?
💚うん、だから俺の前では素の大介がみたいな
🩷嬉しい…
🩷ありがとう亮平
ただ俺の本心を伝えただけなのに 照れながら下を向く大介がすごく可愛くて…
愛おしく思った
その時に初めてこう思った
💚(俺、大介のことが好きなんだ…)
そう自覚してしまえばもう後戻りが出来なかった
俺は「愛おしい」という感情を抑えることが出来なくて、彼の頬に触れ思わず口付けしてしまった
🩷……///
🩷ちょっ…!亮平…?
💚(あれ…俺今何したっけ…?)
少し遅れてから俺は大介にキスをしたのを自覚し、勝手に恥ずかしくなってしまった
💚あ……あぁ!!
💚ごめん!いきなりっ!
💚えーと…そのぉ…これは…
🩷亮平って…その…
🩷俺の事好きなの?
💚……すき……だよ……///
🩷うそ……
🩷夢みたいっ…
💚え?
🩷俺も亮平のこと好きっ…!
💚ほんとに…?
🩷うん!
まだ出会って1ヶ月ほどしか経っていない俺達
出会ったばかりなのに自然と最初から惹かれてしまっていた
俺は大介を離すまいと強く抱きしめると大介も抱き返してくれた
俺は跡を継ぐことが決まっている名家の長男
それを大介にも隠している
いずれどこかの令嬢と婚約しなければならない身
後々考えたらそんなこと分かっているはずなのに俺は目の前の大介を愛することしか頭になかった
このまま幸せな日々を大介と過ごしたい…
本気でそう考えていた
しかし、そんな日々がもうすぐ終わりを迎えることをこの時の俺はまだ知る由もなかった