テラーノベル
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彼女の冒険プランは明確に決まっていた。この町の建物を調べていくというものだ。
まず廃校、次に駄菓子屋、最後に秘密基地。
「まずは廃校か」
「肝試しみたいじゃない?」
「真っ昼間からか?」
ニヤニヤしながら彼女は言う
「もしかして怖がってる?」
「まさかな。たかだか誰もいないだけの学校だ。漫画みたいな怖いことは起こらないぞ」
早口になっていた
「大丈夫、武器なら持ってきたよ」
そういって彼女はバットを取り出す
「物理攻撃が聴く相手だといいな…」
噂の廃校が見えてくる。
前言撤回、やっぱ怖い。
想像以上に廃れていた。
前に来たときも少し寂れたところだなとは思っていたが、悪化している。
自然の侵食した、見慣れない様相を示す学校は不気味な雰囲気を放っていた。
「なぁ、ここの何を探すんだ?」
「実は、この誰もいないはずの廃校から時々物音がしててね」
「その物音の正体を探すんだな」
まずい、ますます怖くなってきたぞ
「さっ行こうか!」
問答無用と言わんばかりに手を引っ張られる
校内は廃墟と化していた
「こりゃ酷い有り様だな」
「なんか見つけたら教えてくれよ」
少女が何かを見つけたような素振りを見せる
「ねぇ、今何か聞こえなかった?」
「え”」
「ほら、あのあたりから…」
「…わっ!」
「ひえっ…て脅かすなよ」
「こんな古典的な罠に引っかかっちゃって」
ドヤ顔で腰に手を当てて胸を張っている
「油断も隙もないな…ってあれ?」
歩き続けた先に”それ”を見つけてしまった
「後ろ…」
「二番煎じだよ。この私がそんな罠に引っかかるとでも?」
「いや、まじで」
少女もその方向に目をやる
目に飛び込んできたのは2mほどの身長、胴体に対して細長く節のある手足、複眼、複雑に蠢く発達した顎、牙。
この世のものとは思えない姿がそこにはあった。
「…」
「逃げよっか」
「激しく同意」
俺たちが走り出すと化け物もそれを追って…はこなかった。
校庭まで全力疾走。
「はぁ、はぁ、あんなのがいるなんて聞いてないぞ…」
少女は考え事をするかのような表情で言った。
「ワクワク、するかも」
「は?」
「きっと町がこうなってしまった鍵があるはず。」
「あいつを調べよう」
得体の知れないものに出くわし、身の危険を感じても冒険ごっこは続くようだ
「勘弁してくれよ…」
「行くとしましょうか兄貴!」
「流石に無策で挑むのはまずいよな…待て、バットがあったな。」
彼女はずっとバットを持っていた。
「石でも打ったらそれなりにダメージは入るか」
素振りをしながら問いかける
GEMSKURAN🪽🌙✧
1
#バレー
わ に
4,414
「しかし調査って言っても何を調べるんだ?」
「実は、あいつがいた後ろに扉があったんだ。まるで扉を守ってるみたいだった。」
「ならやるべきことは決まってるな」
まるで漫画の中に入り込んだような気分だった。今、この空間に現実が入り込む余地はない。
コメント
1件
うわ、第4話「童心」、めっちゃ引き込まれた…!廃校の不気味な雰囲気と、突然現れたあの化け物に息を呑んだよ。でもそれ以上に、主人公が「彼女」を置いて逃げ出したシーンが胸に刺さった。昔みたいに純粋になれない自分と、彼女の寂しげな表情の対比が切ない…。この冒険、何か鍵を握ってそうだね。続きが気になるよ🥀