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ーー 平子

包帯グルグル巻きでぶっ倒れているひよ里。口からは自然に息が垂れた。まだ生きとる。

ひよ里はしぶとい奴やから、どうせすぐ復活する。そうやって自分に少し言い聞かせるように拳を握った。

「まだ、あの死神代行人が藍染と…」

どっかの死神がこぼした声を拾った。まだや、まだ安心してる暇ない…

一護は今も前線で戦っとる。

死神代行人。俺らよりも生きていない、ただの高校生の子供が死神がやる為のことを1人でしとる…

「すまん、ひよ里の事頼むで」

そう、言い残した言葉の返答も聞かずに走り出した平子。

「死んだら、祟るでバカ」

現在進行形で最前線にて戦う、誰よりも優しくて、人のために護るそんなバカ。

お人好しにも程があるやろ…

苦し紛れに口から溢れた言葉に反応するような奴は隣にいなかった。

「み、えたっ!」

邪魔な木々を切りながら進んだ先に見えた

黒髪を揺らしながら月牙天衝を放つ一護

崩れ落ちる藍染

藍染拘束のために駆け寄る、浦原。

「ーーはぁ…」

漸くちゃんと安心できた気がした。無理をしまくった一護を褒めてやろう、そう思った。

思った途端に一護の霊圧が揺らいだ。いや、薄れた。しかも極端に…

そのまま一護はふらつき頭から地面へと引っ張られてった。

「一護ッ!!」

手を伸ばした先で倒れた一護。感じてた霊圧が徐々に薄れていって、完全に消えた。まるで糸が切れたかのように。

急いで駆け寄って、その首に手を当てても、脈がない。触れても感じない霊圧。

死神の霊圧の消失

それは、死を意味している。

撫でる顔はまだ暖かく、今にでも瞼を開けて起き上がるんじゃないかと錯覚してしまう。

「なぁ…卯ノ花サン、ひよ里ん時みたいに治せんのか」

「…いえ、これは………」

背後から即座に来た霊圧に話しかけてみても、返事は予想した通り。すぐに駆けつけた織姫ちゃんが手をかざし「私は拒絶する」そう叫ぶ。まるで、懇願するように叫んでた。

でも、張られた透明な膜の向こうで変化は何もなかった。

帽子の鍔を下げながらダメだったんッスねと小さく一言落とした浦原。

声が出ないルキアと恋次達

声をあげて涙を溢す織姫

腕の中の一護が冷たくなっていく。

「祟るで…一護…………」

俺の声に返る返答は無かった。





藍染惣右介:確保

負傷者:50万人以上

死者:確認可能数、4000人


追備

死神代行人-黒崎一護

:藍染惣右介との戦闘により





























死亡

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