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ロープを使ってガンガンと登ると、いかにも遊歩道っぽい場所に出た。
「ここからはこの前より楽だぞ。急ぐとすぐ着いてしまうから、ゆっくりな」
確かになだらかだ。
作業用の車両でも通るのだろうか。
でも軽自動車より幅が狭い、専用のトラクタみたいな奴だな。
そんな感じで、それほど疲れを感じずに見晴台のある山頂に出た。
「到着!という訳で、早速だが飯の用意行くぞ」
という事で、広場の一角にビニールシートを敷いて準備開始。
「まずは全員、食器を出せ。大小両方。スプーンは自分で持っていてくれ。あと悠はヨーグルトの袋を開けてくれ」
言われたとおり僕は袋を開ける。
ヨーグルト2パック、タッパー2つ、瓶2つが入っていた。
「悠はヨーグルトを大きいタッパーに入れて、小さいタッパーの中の刻んだ野菜と混ぜ合わせてくれ。味見と調整は後で私がする」
先輩がそう言うので、言われたとおりにする。
白いヨーグルトに刻んだタマネギとキュウリ、そして緑色の豆が混ぜ合わさった。
この時点で僕には想像出来ない食べ物だ。
ヨーグルトというと、基本的には甘いおやつ系しか浮かばないから。
そして先輩は、御飯の釜くらいの巨大タッパーを出して、蓋を開ける。
ふっと辺りに独特な南国の香りが立ちこめた。
嫌な香りではない。
食欲をそそる香りだ。
「よしよし、いい感じだ」
そう先輩は言って、巨大タッパーを女性陣に渡す。
「これを適当に大きい方の食器に盛ってくれ。全部は入らないだろうから、おかわり前提。肉とか色々入っているからよろしくな。あと完全に均等に混ぜる必要は無い。場所によって味や香りが違うのも、味の一部だ」
見ると炊き込み御飯のような感じだ。
ただ香りがカレー風で、米が長細い米。
そして先輩は僕が混ぜ混ぜしている、ヨーグルトの方へ。
「ではこっちの味付け。まずはクミンパウダーを入れる、入れる、入れる」
片方の瓶を振りまくって、カレーっぽい香りをふりまいた後。
「そして岩塩で味付け」
最初は適当にガシガシ入れ、あとは味を見てちょっと入れて。
「微妙な決め手はニンニクチューブ」
チューブのニンニクをちょっと入れて完成。
それをタッパーを傾けて、小さい食器5つに入れる。
その頃には、大きい食器の方も御飯を入れ終えていた。