「この炊き込み御飯はビリヤニっていう。そしてヨーグルトの方はライタ。どっちもインドの料理だな。感覚的にはめでたい時のチラシ寿司みたいなものだと思ってくれ。そのまま食べてもいいし、ビリヤニにライタを少しかけて食べてみてもいい。騙されたと思ってご賞味あれ」
という事でお昼御飯開始だ。
まずはライタと言われたヨーグルトの方を食べてみる。
うん、頭が味に追いつかない。
いつもの食べ物と方向性が違いすぎて、美味しいか不味いか理解出来ないのだ。
つぎはビリヤニという方を食べてみる。
まず香りが、いかにもという感じ。
味は辛くはないが、コクがある。
揚げたタマネギ、鶏肉。
そして炒飯よりは油少なめだが、脂がきいた味のパラパラな御飯。
単なるカレー炒飯とかドライカレーとは、味と香りの深さが全然違う感じ。
微妙に混ざり具合に違いがあって、御飯の味も違う。
それもまたアクセントなのだろう。
ふと気づいてヨーグルトのスープを飲んでみる。
理解した。
セットで、これは一つの世界だ。
「美味しいですね、これ」
「頭の理解が追いつかないけれど、癖になる味なのです」
未亜さんはヨーグルトスープをごはんの上に載せて食べている。
あれも合うのかな。
「大丈夫か。ちょっと香りの癖があるし、苦手なら別の物を用意するが」
「美味しいです」
この返答は彩香さん。
僕を含め3人は返答する必要は無さそうだ。
特に美洋さん。
がっつく、という表現が一番近い感じ。
あ、無くなって、おかわりした。
「それならよかった。時間かけて作った甲斐があったな」
「これはどうやって作るのですか」
「あとでレシピを書いて渡すよ。何気に結構時間はかかるんだ。あと最低でも5人前は作らないと、ちゃんとした味にならないしさ」
僕もおかわりする。
今度は肉の他、ジャガイモの層も入った。
そして場所によって御飯の色が違う。
香辛料が現物のままドンと入っているのが原因だ。
食べられない香辛料を取り除くのが、ちょっと面倒。
でもそれもきっと味のうち。
今度は少しヨーグルトスープを上にかけて食べる。
なるほど、これが調和という奴か。
なんて、いちいち納得しながら食べまくる。






