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中学三年生・仮名:Nさん
最近、自分がこの世界にいる意味がわかりません。
クラスで話す人はいないし、家でも空気みたいです。
もし明日いなくなっても、たぶん誰も気づかない。
そんなことを考える自分が嫌なのに、考えるのをやめられません。
遥 「……オレも思ってた。“いなくなっても何も変わらない”って。
でもそれって、“このままじゃ、もう無理だ”って心の奥が叫んでるときなんだと思う。
生きたいとか死にたくないとか、そんな言葉じゃなくて――
“この痛みを誰かに知ってほしい”っていう、もっと静かな願いに近い」
蓮司 「誰かに気づかれないって、本当に苦しいよな。
でも、“気づかれたい”って気持ちを持ってる時点で、
まだどこかで世界を信じてる証拠なんだと思う。
もう誰も信じられなかったら、そう思うことすらできない。
……それが、いちばん人間らしい叫びなんだよ」
日下部 「……“いなくなってもいい”と思う夜ってある。
でも、その考えが浮かぶのは、
誰にも届かないまま、ずっと自分を抑えてきた証なんだ。
Nさんが悪いんじゃない。
“気づかれない”場所で長く立っていたから、
心が、存在を薄くして守ろうとしてるだけ」
遥 「だから、無理に“頑張る”必要はない。
ただ、“もう無理だ”って思うその声を、
自分の中でちゃんと聞いてやればいい。
誰かに届かなくても、Nさんの中では確かなんだ」
蓮司 「人に見えない痛みって、
見せないようにしてきた優しさの裏返しなんだと思う。
“気づかれない”のは、
それだけNさんが静かに誰かを傷つけないようにしてきた証だよ」
日下部 「……Nさんの言葉は、
ここに届いた時点で、もう“気づかれなかった過去”ではなくなった。
たとえ名前が残らなくても、
この沈黙は、確かに誰かの中に沈む」
🗝 三人からのことば
遥 「“いなくなりたい”の奥には、“ここにいたかった”が隠れてる」
蓮司 「気づかれなかった痛みほど、静かに誰かを救う力になる」
日下部 「消えたい夜を通り抜けた人だけが、
“誰かの孤独”を本当に見つけられる」