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高校一年生・仮名:Sさん
最近、何も感じなくなってきました。
悲しいのか、つらいのかもわかりません。
泣けないし、笑えない。
ただ、時間だけが過ぎていく感じがして。
前は少しでも泣けたのに、今はそれすらできません。
遥 「……オレも、そんな時期あった。
感情が全部どっか行って、
“これ、オレまだ生きてんのかな”って思うくらい。
でも多分、心が限界まで疲れた時って、
感じることをやめて、守ろうとするんだと思う。
壊れないように、止まるんだよ」
蓮司 「“何も感じない”って、実は一番しんどい。
痛みも薄くなるけど、
それと一緒に“生きてる実感”まで消えるからさ。
でも、それは“終わり”じゃなくて、
心が一度、息をひそめてるだけだと思う」
日下部 「……Sさんはきっと、長いあいだ我慢してきたんだ。
泣いたり怒ったりする余力が、もう残ってない。
だから心が“静か”になってるだけ。
本当は、何も感じないんじゃなくて――
感じすぎた結果、痛みを閉じたんだと思う」
遥 「無理に何か感じようとしなくていい。
“感じない自分”を、ただそのまま置いておけばいい。
それだって、ちゃんと“今の自分”だから」
蓮司 「焦らなくていい。
いつかまた何かに反応できる時がくる。
でもそれは、“立ち直る”とかじゃなくて――
ただ“少し温度が戻る”くらいのことだ」
日下部 「……Sさんが“何も感じない”と書いた時点で、
もうそこには“気づいている心”がある。
完全に止まった心は、そんな言葉さえ出さない。
だから、今の静けさの中に、ちゃんと息がある」
🗝 三人からのことば
遥 「心が止まるのは、壊れる直前の“防衛”だ」
蓮司 「感じなくなった自分を、責めなくていい。
それも、生き抜くためのかたちだ」
日下部 「“何も感じない”の中にも、
かすかに生きてる音がある。
それを、誰かが静かに聴いてる」