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溜まった欲を吐き出し、少しの満足感と寂しさを抱えながら、高村 奈美は、ショーツの中の手を引き抜いた。
傍にあった部屋着のスウェットズボンを履く。
「二十五にもなった女が、一体何やってるんだか……」
虚しい独り言が静かな自室の中で、やけに響く。
イってしまうと冷静になる自分に、心の中で苦笑するしかない。
そろそろ就寝しようか、と考えた奈美は、手洗いをした後にマウスを掴み、パソコンの画面に再び目を向けた。
『エッチな友達と繋がりたいな♪』
目が痛くなりそうなカラー広告が、モニターに大きく映し出されている。
「それにしても、こういうエロ広告って、何か毒々しいよね……」
最近、独り言が多い自分に呆れ返ってしまう。
けど、広告に惹かれるものがあり、奈美は、怖いもの見たさでクリックしてみた。
どうやら、エロ系のSNSのようだ。
いつも口淫されている動画を見ながら自慰している彼女は、実際にされたら、どんなに気持ちいいだろう、と密かに思っている。
今は彼氏もいないし、出会いもない。
ならいっその事、こういう所で舐めてくれるだけの人を探してみようか、と考える。
「でも、セックスさせろ、とか絶対に言われて、無理矢理させられちゃいそうだよね」
危険だというのも、もちろん分かっている。
でも、そろそろ自慰行為から、男の人にアソコを舐められてみたい。
奈美は会員登録し、プロフィール入力画面を開き、文字を打ち込んでいく。
『セックスなし、クンニだけの関係を希望しています。当方二十五歳。お相手の方は、三十五歳くらいまでの年上の方を希望。東京都立川市周辺で、お会いできる方からの連絡をお待ちしています』
アイコンは、敢えて画像を使わなかった。
載せたとしても、誰も見やしないだろうし。
事務的なプロフ文章だし、どうせ来るわけがない、と思いつつ、奈美はパソコンを閉じて、ベッドに潜り込んだ。