テラーノベル
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日常 というのは 常に 死と隣り合わせだ 。
今までの人生がより豊かだったかと
今更になって気付かされる
危険は常に身近に控えている 。
それこそ、交差点とか曲がり角とか …
あるいは路地裏での 。
どんっ、という衝撃音と同時に身体が宙を舞う
それに続いてスマホのシャッター音が聞こえ
其処で俺の意識は途絶えた 。
< side ?? >
朝は必ず決まって、挽きたてのコーヒーをベランダの柵にもたれ掛かりながら優雅に飲む。
ルーティンと言えるほど毎度飽きずにこの姿勢をキープしながら飲み進めてはいるが、相変わらず苦いのは克服出来ない儘だ。
その日はごく普通のなんの変哲もない数ある中の1ページに過ぎないと思っていた。
ゆっくりと啜りながら飲み干し、ふとソファ脇に置いた携帯がぴろんと音を立てアラームを知らせてくれる。それと同時に彼からの
『 おはよう』
というなんのいじり用もないただの挨拶に思わず吹き出しそうになる。
身支度を整え、先に家を出ていた彼の痕跡が残る、よれよれの畳んだとはお世辞にも言えない度の寝巻きに溜息を付きつつもそれを直し 、
自身も家を後にする。
冠番組の収録日 。
楽屋に入るとまず目先に飛び込んでくるのは何時もの変わりないメンバー達 。戯れている者もいれば優雅なティータイムをお過ごしの貴族も居る。ただ異なる点といえば 、
『 あれ? 翔太は?』
俺含め、彼を除くメンバーは既に集まっているが愛しの彼の姿がどこを見渡しても居ない。
収録までおよそ半分を切った
さすがに遅刻か?なんてメンバーやスタッフは苦笑いやら大爆笑を交わす者もいたが俺は気が気じゃ無かった。
堅苦しい表情に気づいたのか、何人かのメンバーが驚いたような顔つきで駆け寄ってくるも平然を装い愛想笑いを浮かべるのが精一杯だ。
嫌な予感は的中した。
彼が、何処の馬の骨かも分からない複数人が 路地裏に連れ込み暴行を加えられ緊急搬送された、と連絡がはいった 。
病院の中を駆け巡り、愛しの彼の名前を何度も心の中で叫ぶ。
『 翔太 !!!』
💙 、、だ、れ、?
コメント
3件
おっと、、、これはしょっぴー記憶喪失、、? 悲しすぎる〜😭でもめっちゃ続き楽しみです!