けたたましい目覚ましの音が脳に起きろと呼びかける渋々身体を起こすとやっぱり隣にはshaが寝ていた。首には無数の赤いキスマークが見られる。
…昨日やりすぎたかなぁ、少し反省しながらいつものように珈琲を作る。
1口珈琲をすするとスマホで今日のニュースを1口齧る
sha「んん…」
ちょうどその時にshaが起きた
ut「おはよしゃおろん」
sha「ぁ…うつ…おはよぉ…」
ストレートの髪の毛は見事に寝癖が着いて外側にはねている
ut「あーあ、お前の綺麗な髪に寝癖がついとるで」
sh「あぇ…??」
そう言ってまだとぼけるshaの髪の毛をたまたま洗面所にあった櫛でほどく
ut「髪の毛伸ばすんならちゃんとお手入れせなあかんで…この髪が可愛いのに台無しになってまう」
sh「…は、」
さっきまで眠たそうだった目を見開いて俺の方を見る
sh「なに、かわいいって…本気でそう思っとるん!?」
ut「ぇ、うん…」
こんな表情のshaは見た事がなかったので一瞬戸惑いながら返事する
sh「ふーん…///」
ut「なに照れとるん?」
sh「別に、」
行為中以外でこんな露骨に照れているしゃおろんは見た事がなかった
ut「可愛ええやつやなぁ」
sh「…うるさいし…!!」
ut「あーそうだ、朝ごはん食うか?」
sh「食べる…」
そう言って重たい身体を起こしてベッドから這い上がってくる
ut「…昨日腰大丈夫だったか?」
sh「めっちゃ痛い…!!」
自分の背中を擦りながらしっぽを振る
ut「ごめんな、じゃあ今日はやめとくか」
sh「…なんで!!」
ut「ぇ、だって腰痛いんやろ」
sh「俺はしたい!!」
ut「じゃあ帰ってからヤろな」
sh「うん…!!」
サラサラの髪に優しく触れると席を立ってスーツに着替える
sh「もぉ行くん?」
ut「電車に間に合わんくなるからな」
スーツを羽織ると、バッグを持って玄関に出た
sh「…ね、あの…さ」
ut「ん~??どーしたん」
靴を履き終わって何か言いたげなshaの方を向く
sh「行ってきますのちゅーしよ…??♡」
そう言って目を瞑って俺の唇が重なるのを待つ。そんなshaの唇の中に舌をいれて濃厚で熱いキスをする
sh「んぁッ♡♡んんッ♡んッぅ♡ふぁ…♡
んぅッ♡ん♡…ぷぁッ!!♡」
ぷはと口を離すと、涎がだらんと橋をかける
ut「行ってきます」
sh「…いってらっしゃい…///」
…
がちゃん、とドアが閉まるとうつの姿が見えなくなってしまう。
昨日は昼で帰ってきたけど今日はいつ帰ってくるんだろう。
暇やなぁ…やっぱり話し相手がおらんのは寂しいな…。しーんとした部屋を見渡す。まだ朝の匂いがする、ふと見つけたリビングに置いてあったリモコンを手に取ると電源ボタンを押す
『今日のあなたの運勢は、残念ながら小吉です…!!』
『ラッキーアイテムは、青い傘!』
sh「…つまらんなぁ。」
ソファに座って色んな局の放送を見てみるがやっぱり家に独りだと寂しくて楽しくない…うつが居ればいいのに。
ベランダに干してある洗濯物が曇り空の風に揺れる。ぼーっとそれを見ているとぽつぽつと雨が降り出した
sh「洗濯物って濡れたらあかんよな…」
ベランダに繋がる窓を開けて、物干し竿に干してあるうつのTシャツやタオルを部屋のなかに急いで入れる
窓の鍵を閉めると、ちょうどザーッと大雨が降り出した。
sh「…うつ傘持ってたんかな」
あいつの会社なら、魔界から見てたし…行先だってわかるし…。
ただうつに会う理由が欲しかったのかもしれない。会いたくなるといてもたっても居られなくなって、急いで着替える。
黄色のかっぱに長靴。自分の傘とそしてうつの青色の傘を持って外へ出る。
雨足は強くなるばかりで雨が止む気配はない。ぺちゃぺちゃと濡れたアスファルトに長靴が擦れる音がする
うつはいつも駅を使っているだろうが、残念ながら手元には青色の傘しかないので、3駅分歩くことになる。
ぱたぱたと開いた黄色の傘に雨が落ちる
都会の街は昼夜問わず人で溢れ返っている。別に嫌いではないが、魔界にいたためどうしてもぎこちなく感じてしまう。
sha「…ここかな」
高いビルが目の前に見える
さしていた傘の水気を取って、受付に入る
「何か御用でしょうか」
sha「うつって方に用があって…。」
「あぁ、**部署の…。少々お待ちください」
黄色い傘から水が少しづつ垂れる。
それをぼーっと見ていると聞き覚えのある声が後ろから聞こえた
ut「…しゃおろん?」
sha「ぁ、あのねっ…雨降ってたから傘持っていたのか心配でね、別に会いたかったとかじゃないんだけどっ!!」
ut「…そぉなん?」
ふは、と笑いながら言う
sha「なんで笑うの…」
ut「お前嘘つくの下手やなって」
sha「嘘じゃないし」
ut「まぁええわ、ちょうど仕事終わったとこやし家帰ろうや」
sha「…!!うん!!」
まだ雨が止む気配はない
ut「雨止まんなぁ…」
履いていた黄色の長靴はもう泥まみれだ
ut「…しゃおろんの格好小学生みたい」
sh「はぁ?意味わかんないし」
でも考えてみれば確かに…。黄色のかっぱに黄色の長靴、それに黄色い傘…
sh「…まぁ否定はしないけど」
ut「ははっ、なんやねんそれ」
他愛のない会話をしながら駅のホームに着く。電車が駅のホームに着くと、その車両に乗り込む。
ut「今日は人多いなぁ」
車両は人でぎゅうぎゅう詰めになっていた
着ていたカッパはビニール袋に入れて俺の手元にある
手すりに掴まって、目的の駅に着くのを待つ。
ut「俺明日から在宅ワークになった」
sha「在宅ワークってなんなん」
ut「家で仕事するってことやで」
sh「じゃあずっとおうちにおるってこと!?」
ut「そ。」
家にいない間寂しくて仕方なかったおれはこれからうつがずっと家にいるということを知ると驚きと喜びを隠せない
sh「んふふ俺おるすばんしなくて済むんやぁ…」
ut「そんな寂しかったん?」
sh「別に、!?」
…
栗色のボブの髪は雨で少し湿っていた。
それでもサラサラの髪は風になびいた
電車から降りると雨は小降りになっていて家に着く頃には止んでいた。相変わらずアスファルトから匂う雨の匂いが鼻を刺激するが、空には虹が見えた
ut「しゃおろん空見て、虹だよ」
sh「ほんまや!!きれーい!!」
曇り空を指さしてはしゃぐ彼の笑顔は綺麗だった
…
ストーリー思いつかなくて謎回になりました😿
次は®入れる予定だから許して欲しい‼️
せんせいもぼちぼち書き進めたいと思いますので首長くしてお待ちください~‼️
コメント
1件
しゃおちゃん可愛いッッ!! 謎回じゃなくて神回に変えませんか?((( R回楽しみにしてますッ!!!!