テラーノベル
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フラスコに薬品を入れる音が実験室に響く。
もう手慣れている動作。
飽きたりしないのかと聞かれることもあったが、
飽きるなんてことはない。絶対に。
学校の授業でも理科や化学の実験が
つまらない学校での
何よりの楽しみだったから。
フラスコの中の液体を上からながめる。
でも、本当は真横から見たい。
そう無茶を言って何度叱られたことか……。
あの叱ってきた教師、許さん。
今日も朝が来るよ
39
あ
1
10
ねる
46
コメント
1件
もう、この第3話、一気に引き込まれました。実験室の静かな空気と、フラスコを愛おしそうに見つめる語り口がすごく好きです。「飽きたりしない」って断言するところに、強い信念みたいなものを感じて胸が熱くなりました。最後の「あの叱ってきた教師、許さん」で、急にユーモアが差し込まれて笑ってしまいました。科学への情熱と、ちょっとした恨み節のギャップが絶妙です。大空さんの、キャラの内面をこんなに瑞々しく描ける筆致、本当に魅力的ですね。