テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
神への反逆者第二章 マリオネットは自由を求めて
第陸話 新たな協力者/再会
「いきてて…良かった..ぐすっ..」
レキに抱きついたまま、泣きながら伝える。
「僕もね..ぐすんっ..あえて..うれじぃ!」
レンに抱きつき返し、レキも泣きながら言う。
「…なぁレキ。」
「ぐすっ…どうしたの?」
「俺に協力してくれ。」
「え..?」
「俺は….」
俺は何でここに居るのかや、今までのことを話した。
「…て事なんだが..」
「いいよ。僕はお兄ちゃんの助けになるなら何でもする。」
「!ありがとな!」
レキの頭を撫で回す。
「へへ..」
「お前にはな、こいつを探して欲しい。」
コトの写真を取り出す。
「誰?」
「コト。俺の仲間。」
「…どこら辺を探せばいい?」
「そうだな…叶教会。」
「ここの近く?」
「そう。」
「うん..また会える?」
「ああ。また会えるよ。」
「わかった!行ってくる。明後日会おうね!」
2人だけ動けていた世界の時が、動き始める。
「..またなぁ!」
泣きそうな笑顔でそう叫ぶ。
「うん!」
「おい貴様!何をしている!?」
怒鳴りながらレンの方へ、神父とキリが駆け寄る。
「何やってんだバカ!」
ものすごい勢いで、小声で話しかけてくる。(内心結構焦ってた人)⤴︎
「すまん。でも、協力者ができた。」
「はぁ?」
この後は散々怒られた後、部屋を案内され、そこで起こった出来事を伝えた。
弟に会ったこと。弟が神になってたこと。その弟が協力者になったこと。
「ちょちょちょっと待って!流れ早えわバカ!」
「ひっど」
「次はいつ会うの?」
「明後日。」
「んじゃそこまでにこっちも情報収集頑張ろ」
「わかった。」
握った手をコツンと合わせる。
「今日会うんでしょ?」
「そうだぞ。」
「レンちゃん。気をつけて。」
「ああ。」
静かな深夜の暗闇の中また祭壇のある場所へ行くと、聞き覚えのある歌声が聞こえてくる。
「〜♪..」
「レキ」
「!お兄ちゃん!」
ものすごい勢いで抱きつく。
「うぉッ!?」
「よしよし..」
「僕ちゃんと見つけたよ..コトっていう人。」
「!どこだ!」
「叶教会の研究施設。場所は叶教会が所有してる山の境目。木で隠れてたから見つけづらかった。」
「ありがと。これで心置きなくここを出れそう。」
「いっちゃうの..?」
「大丈夫。必ず迎えに行くから。待ってろ。な!」
「うん!」
「キリ〜まだ帰ったら駄目〜?」
「早いね〜..3日?」
「そんぐらいだな。」
「もう窓割って帰ろーぜ。」
「駄目だよ〜…」
《やっほー☆取り敢えず情報ゲットしたの?》
《うわッ!急にやめろ!》
《はい。》
《んじゃ明日生贄日にしとくー☆》
《早くね?》
《早いほうがいいっしょ☆!》
「切れた..」
「まぁいいよ。明日隊長が迎え来るって。」
「あーいあい。」
「やったぁ..お兄ちゃん」
「迎えにきてくれるんだぁ!」
へへと微笑む。
『駄目だよぉ〜?反逆者と馴れ合っちゃ〜』
「..やめてよ..お兄ちゃんの事消さないでね、」
『僕は決めらんないよ〜だ!』
あーあ、僕の頭の中おかしくなっちゃった、
「神の降臨だ!」
「崇めろ!」
「天にまします我らの父よ、願わくは御名を崇めさせたま..」
スッとレンがミトに捕まる。
「ナイス隊長〜」
「黙ってなよー舌噛むよ!」
「キリ!」
「よいしょ!」
レンの伸ばした腕に勢いよく掴まる。
──その瞬間、銃声が響いた。
「見つける必要も無かったな、」
「チッ…」