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害獣メモリー

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害獣メモリー

第13話 - 39度の夏の運動会（ウィズの天気予報、休み希望の声！？天気元気 & ウィズ登場！）

15

2025年02月05日

#異能力

#ギャグ

#ギャグコメディ

#一次創作

#学園コメディ

柘榴とAI

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39度の夏の運動会（ウィズの天気予報、休み希望の声！？天気元気 & ウィズ登場！）

１．炎天下の運動会、開催決定！？

「よーし、今年の運動会はこの日だ！」

先生が黒板に大きく運動会の日付を書き込んだ。

「……いや、その日、39度あるんだけど？」

クラスの全員が一斉に天気元気（てんきげんき）を見た。

彼の害獣、ウィズはふわふわと宙を漂いながら、「うん、確実に39度超えだね！」と即答した。

「いやいや、無理でしょ！！」

「休みにしてくれ！」

「中止にしよう！先生！」

クラスは大パニック。

しかし先生は困った顔で言う。

「うーん、天気予報はまだ分からないし、本当にそんなに暑くなるかどうか……。」

「いや、僕のウィズの天気予報は絶対だ！」

元気が腕を組んで自信満々に言う。

「ウィズの予報が100%当たるのはみんな知ってるよ！」

目蒲安（めがまやすし）が冷静にツッコミを入れた。

「だったら先生、休みにしましょう！」

「熱中症で倒れます！」

「このクラスの運動会、全員欠席ってことにしません？」

もはや運動会をボイコットする勢いのクラスメイトたち。

２．ウィズの予報を疑う先生！？

「でも、学校としては正式な天気予報を見てから……。」

先生は困ったように言うが、ウィズはピリピリとヒゲを震わせて断言する。

「いや、間違いなく灼熱地獄になるよ！！」

「ウィズの天気予報、これまで外したことないんだよね……。」

ポン太の宿り主、君原角（きみはらすみ）がメガネをクイッと上げながらつぶやいた。

「いや、ウィズの予報って、すごすぎてむしろ公式予報よりも信頼されてるよな……。」

芦野勇（あしのいさむ）も苦笑しながら言う。

「先生、ウィズの予報を信じて中止を……！」

全員が先生に詰め寄るが、先生は苦笑しながら言う。

「さすがに、気象庁より害獣の予報を優先するわけにはいかないんだよ……。」

「ウィズの方が当たるのに……。」

クラスの全員が落胆する。

３．運動会、奇跡の天気！？

そして運動会当日。

気象庁の予報では「最高気温35度」。

しかしウィズの予報では「39度超え」——。

結果——。

39.8度！！！！！！！！

「ヤバいヤバいヤバい！！」

「マジでウィズの言った通りじゃん！！」

「もうこれ、ウィズ気象庁作るべきじゃない？」

あまりの暑さに、生徒の何人かはすでに木陰でダウンしている。

先生も顔を青くしながら、「こ、こんなに暑くなるなんて……」と汗を拭っていた。

しかし運動会は止まらない。

校長はなぜか元気に「さあ、みんな！暑さに負けず頑張れ！」と言っている。

「無理だろぉぉぉ！！」

クラス全員の叫びが校庭に響いた——。