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今日は新しいのを書いていきたいと思います。
それは
意味がわかると怖い話です。
それではスタート
うちのアパート……出るのよ。
え?
何がって? 「幽霊」に決まってるじゃない!
家族の霊っぽいんだけど、朝から晩までいて、子どもなんてベッドに侵入してくるの!
ありえないでしょ?
盛り塩?
それ、効果あるの?
やってみるよ!
あれ?
塩触ると痛いんだけど。
何これ。
私、塩、怖いっ。
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塩に触ると痛がる語り手こそが「幽霊」。
死んだことに気がつかず、住んでいた場所に居座っていた霊にとっては、引っ越してきた生身の人間のほうが、自分の存在に気がつかず、好き勝手に振る舞う異質な存在なのかもしれない。
もしかしたら、あなたの住んでいる部屋にも、霊がいるかも?
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俺が毎朝乗るエレベーターに、必ず同じ女性が乗っている。
毎朝会うのだが、彼女は挨拶をするどころか、決して俺のほうを見ない。
しかも、いつも心なしか顔色も悪い。
「あのぉ」
意を決して声をかければ、「ひぃっ! あ、悪霊退散!」と、御守りを見せる。
その御守り。
交通安全のだし。
俺には効かないんだけどなぁ。
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毎朝エレベーターで一緒になる女性の顔色が悪いのも、挨拶どころか顔を見ないのも、理由は語り手が幽霊だから。
自分は霊感がないから大丈夫だと思っているあなた。
マンションのエレベーターや、通勤・通学電車でいつも一緒になる「誰か」は、本当に生身の人間だと言い切れますか?
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ジェットコースターやお化け屋敷などで絶叫しまくり。最後に乗ったのは、定番の観覧車。
どんどん高くなる中で、彼氏の視線が固まった。
「前の人たち、なんで外を見ていないんだ?」
「高所恐怖症じゃない?」
「なんで片方のシートに集まってるんだよ」
「高いところが怖いんでしょ」
せっかく二人っきりなのに、一つ前のゴンドラに乗る家族ばかり気にする彼氏に、溜息が漏れる。
「じゃあさ。一切、ゴンドラが傾いていないのはなんでだ?」
その一言で、観覧車も絶叫マシーンの仲間入りを果たした。
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ゴンドラの片側に家族が集まっているということは、片側のみに百キロを超える重さが加わっているはず。
にもかかわらず、ゴンドラが傾かないということは、彼らには「重さ」がないということ。
すなわち──人ならざるものであるということである。
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連日報道される幼女の誘拐。
手がかりがなく捜査は難航している。
「もうとっくに殺されてるのに、警察もご苦労なこって」
一緒にテレビを見ていた兄が言った。
「でたぁ! うんちく大好きな兄ちゃんの、なんちゃってプロファイリング!」
茶化しているときに気がついた。
兄の手が土で汚れていることに……
こいつ……まさか……
「おめぇ、アレを掘り起こしたんかぁ!」
私は兄に向かって怒鳴った。
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幼女誘拐事件の報道を見て、「殺されている」と断言する兄の手が、土で汚れていることに気がついたとたん、語り手が豹変したのはなぜか。
人はやましい気持ちがあると、些細なことで怯えたり、逆上したりするもの。
兄の手が土で汚れていたとしても、庭の手入れや畑仕事をしたと思うのが普通であるにもかかわらず、カッとなった語り手の言動から導き出されるのは、兄が自分にとって不都合な何かを掘り出してしまったと勘違いしたということ。
すなわち、語り手が幼女誘拐した後、殺して遺体を埋めたということである。
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先日、女と二人で居る所を目撃され、俺は彼女と口論中。
「さっさと話してよ」
「浮気じゃねぇって言ってるだろ」
苛々して思わず語気が荒くなると、気の強い彼女も顔を真っ赤にする。
「話してっ」
「だから! 説明しただろ?」
俺が浮気したと認めさせたいのか、とうとう泣き落としまでしやがる。
涙目になって、「もう……はな……し、て」だなんて。
浮気はしてねーっつーの。
泣き疲れたのか、今度は白目をいて寝出す彼女。
「人が話をしている最中に失礼な奴だ」
気持ちを落ち着かせ彼女を寝かせると、彼女の首にはクッキリと俺の手形がついていた
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彼女が必死に「はなして」と訴えていたのは、「浮気したことを話して」ということではなく、「首を絞めている手をはなして」というもの。
しかし、浮気を疑われた男は、頭に血が上っていたため、そのことに気がつかず、最悪な結末を迎えてしまった。
カッとなり殺人に発展する事件がリアルにある昨今。
まずは一呼吸置く余裕が必要なのかもしれません。
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今日はここまでばいばい🐾