サイコロの持つ銃から放たれた弾丸は、所長の左足に着弾した。
所長がうめき声をあげながら足を押さえうずくまる。サイコロは動けなくなった所長の様子を見てレイの元へと駆け寄り、装置から引き摺り出す。
レイの意識は無く、痩せてぐったりとしていた。そんなレイを抱き抱え部屋を出ようとするサイコロの背後から所長がこう語りかける。
「私を殺すこともできただろうに。なぜ足を狙ったんだ?」
「別に殺す理由がないからですよ。あなたみたいに命を軽く考えてはいないですから。」
「そうか。君は私をここで殺さなかったことを後悔することになるだろうな。」
その言葉に返答を返すことなく、サイコロは所長室を出ていった。
「本当にやったんだな。サイコロ。レイくんこんなに痩せてしまって、可哀想に。」
所長室を出たサイコロに話しかける人物がいた。ロビンである。
「ロビンくん… 来てくれたんだね。」
ロビンは悲しそうな目でサイコロを見つめていた…
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