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散って舞う

10 - わくわくの朝

♥

260

2024年05月24日

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アマガイに来て2日目

私はご飯を食べるテーブルの後ろにあった小屋で眠っていた。

すごく良いベッドと言う訳じゃ無いけれど窓から入ってくる暖かい日差しが私を深い眠りへと誘っていた。


するとどこからか美味しそうなご飯の香りが漂ってきた。

思わず目を覚まし、匂いのする場所へ行こうと起き上がると

まだ、すやすやとシダレとヤエは眠っていてソメイだけ姿が見当たらなかった。

「どこへ行ったのだろう?」とひとまず匂いのする所へ向かうと

外のご飯を食べるテーブルと同じ場所にあるキッチンでソメイが朝ごはんのおにぎりを作っているところだった。


「おは、よ」

とソメイに声をかけるとこちらに気がついたソメイが優しく笑って


「おはよう。サクラは早起きだね。」

と返してくれた。


「き、のうは、ヤエが、キッチン、に、立って、たよ」

てっきりヤエがご飯を作っているのだとばかり思っていた私はそうソメイに話した。

するとソメイは


「あれ?聞いて無い?」

「毎日交代制でやってるんだ。ご飯担当と見回り担当と、何もしない人。」

「何も、しない…?」

「そう。おやすみは欲しくなるでしょ」

「それで今日は自分がご飯担当なんだっ!」

ソメイそうニコニコとしながら答えてくれた。


少しするとヤエとシダレが眠たそうに目を擦りながら起きてきた。


「おはよ」

と2人に挨拶をすると

シダレは声が出ないのか軽くぺこりと解釈してヤエはほわほわとした小さい声で


「ぉはょぉ…」

と返してくれた。


「あ、2人とも起きた?おはよっ!」

とソメイが2人に挨拶しながら完成したおにぎりをテーブルに置き、各自イスに座ってから「いただきます」と手を合わせ食べ始めた。


朝ごはんも食べ終わり少し食休みをしていると朝ごはんを食べて元気になったのであろうヤエが


「サクラ!今日は僕が案内してあげるねっ!」

と話してくれた。私も負けないようにと元気に


「うん…!」

と返事をした。すると少しだけビックリした様な顔をしたヤエだったけどまたいつも通りに戻って


「じゃあ、10分後くらいには出発しよっかっ!」

と伝えられた。これで話しは終わりかと思っていたらなにかを思い出したように「あ!」と声を出したヤエがまた私と向き合った。


「案内するにしてもどこに行きたい?! 」

と勢い余ったのか少し大きな声で聞かれ、少しだけビクッとしてしまった。でもヤエが気づいている様子では無かったため、気を取り直し「う〜ん?」と少しだけ首を傾げて考えた。

そう言えば、川を渡らない方にも花畑があるとシダレが言っていたなと思い出し


「川を、渡ら、無い方の、お花畑に、行きたい…!」

とヤエに伝える。

ヤエは


「おぉ!いいねっ!そこに行こ〜! 」

とルンルンで返事をしてくれた。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

9

ユーザー

微笑ましすぎて、にこにこ

ユーザー

サクラちゃんの言葉が不自然に区切られているのは幼いゆえの拙さなのか他の理由があるのか……

ユーザー

微笑ましい食卓だね〜! 次のお花畑にはどの花が咲いてらっしゃるのやら

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