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#魔法
しろのね
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陽瀬 柚夏
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管野アリオ
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藍 羅 . 🎧🌿
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「三年前に君と再会した半年後、俺は離婚したんだ。チヨダ自動車学校で指導員の仕事を続けているのも、もしかしたら……また君に会えるかもしれないと……考えていたからなんだ」
夏樹が路上教習に出ている時、一度だけ由恵を見掛けた、と聞かされ、彼女の腕がゾクリと泡立っていくのを感じる。
(三年前の蜜事で、夏樹さんの中で何かが変わったって事……?)
あの秘め事は、由恵の中で最後だと思っていたけれど、男の中では、彼女との始まりを意味していたようだ。
「メッセージアプリから、由恵の名前が消えていたのは…………本当にショックだった……。俺は何としても君に会いたいと、由恵の勤め先のサイトを見て、各店舗をしらみ潰しに探して、ようやく見つけた。それに……」
彼は顔を伏せ、思いの丈を零した後、弾かれたように由恵を見据えると、小さな肩を掴まれる。
「今、俺と君の間には、何の障害もない。俺は…………君と再婚して、家族三人で暮らしたいと思っている。俺たちの出会いと関係は、人前で堂々と言えるものではないのも分かっている。だから──」
強面の夏樹が表情を歪ませ、懇願するような眼差しを向けられる。
「俺の妻になって欲しい。俺は…………由恵とあの子と……家族三人で暮らしたいんだっ!」
「…………」
考えもしなかった夏樹のプロポーズに由恵の瞳と心が一瞬揺らぎ、まつ毛を伏せると、男との思い出を振り切るように姿勢を正す。
やがて由恵は、唇をキュッと引き結んだ後、辿々しく口を開いた。
「ごめんなさい。私の中では……恋愛や結婚よりも、娘を育て上げる事が最優先です。夏樹さんの申し入れは…………受け入れられません」
「…………そうか。分かった」
男からの求婚を断った由恵は、執拗に言い返されると思っていたのに対し、夏樹があっさりと引き下がった事に面を食らう。
「いきなりこんな事を言われても……迷惑だったよな。すまなかった」
穏やかな表情と声音で答える夏樹に、なぜか由恵は怪しく感じてしまう。
少し強引な性格の男が、呆気ないほどに物分かりがいい。
何か裏があるのでは、と彼女は勘繰ってしまった。
「じゃあ俺、そろそろ行くよ。由恵も行かなきゃならない所があるんだろ?」
夏樹が立ち上がり、微かに悲哀を漂わせた表情を映しながら彼女と向き合う。
「由恵も元気で。じゃあ……」
男は公園を抜けると、モノレール下の遊歩道を立川駅方向に向かって颯爽と歩いていく。
(ヤバい…………樹里のお迎えに行かなきゃっ!)
夏樹の姿が見えなくなったのを確認した由恵は、バッグを肩に掛けると、急ぎ足で保育園に向かった。
***
コメント
1件
うわぁ〜第7話、胸がギュッと締め付けられたよ!!😭💕夏樹さんのプロポーズ、真剣で切なくて…でも由恵が娘さん優先で断る流れ、めっちゃリアルで感情移入しちゃった。あっさり引き下がった夏樹さんに由恵が怪しむラスト、もっと続き読みたくなるやつじゃん!次どうなるの!?🔥