kn視点
好きな人を手に入れた。でも、心は満たされていない。
助けて、と叫ぶ声は枯れていて。普段なら哀愁漂う美しい顔も、今は涙でボロボロだ。
ここは森の奥の家。誰も知らない、俺達が住んでいる家。
1歩外に出れば、赤い薔薇の花畑が、道を塞いでいる。
「なぁ…もうそろそろ諦めてくれへん?」
目の前の彼の瞳は、俺を睨んでいる。涙で汚れた顔で、衣類は全て剥がされて、下半身はグズグズにされて、男としての尊厳を失って、それでもなお反抗心に燃えている。
『…..』
何も言わずに睨んでくる。そんなことしても、ただの興奮材料にしかならないのに。
彼の尻に入っているバイブを奥に押し付ける。手枷で固定された手では、まともに反抗も出来ないから。俺の思うがままだ。
前立腺に当たったのか、嗚咽のような、汚くて可愛い喘ぎ声が聞こえてくる。普段のネタの時の喘ぎ声ではなく、本当の、俺しか聞いたことの無い声だ。
「ホンマに可愛ええんやから」
ガチャガチャと煩い鎖が、彼の声をかき消した。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ut視点
『シッマ、好きや』
確かあの日は、2人で煙草を吸っていた。
口から出た言葉は、正真正銘の告白で、言い訳の仕様なんてなかった。
昔から好きだった。優しいシッマが、元気なシッマが、かっこいいシッマが、可愛いシッマが。大好きだった。
「…..」
今まで見たことがないくらい驚いた顔で、こっちを見つめるシッマ。今ならまだ冗談だと言えるだろうか。
「…大先生、俺と付き合ってくれ」
いきなり真剣な顔になったかと思えば、次はシッマから告白された。嬉しい。ありがとう。夢?
色んな単語が脳内を飛び回る。『これからよろしくな、シッマ』口から出た言葉は、感情の昂りで震えている。
やっとか。小さく聞こえたその言葉の意味に、その頃はまだ気づけなかった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
折角なら同棲をしようと提案され、少し広いマンションに引っ越した。
本当に幸せだった。平日も休日も毎日シッマに会える。一緒にご飯を食べたり、時にはお風呂に入ったり。
『や〜か〜らー!!ちんこ突っ込むんは僕やってぇ!!』
今は飲み会後ベロベロに酔ったあとで、酒の入ってないシッマの運転で家まで帰っている最中。
途中、ラブホテルが目に入り、行為をする時にどちらが上か、という話題で争っている。
「何回言ったらわかるねん…お前は抱かれる方が似合っとるで、大先生」
『はぁ??素人童貞がぼくをきもちようさせれるわけないやろぉ!プレイボーイに任せとけやぁ』
脳では何を言ってるのかが理解出来ていないが、勝手に口が喋っている。
「プレイボーイ…なぁ」
元々気持ちのいいことが大好きで、欲望に忠実なため経験人数はかなり多い。全て女だが。
「浮気とかすんなよ?」
感情の読み取れない声色で言われた。顔は笑っている。そんなこと、するわけないのに。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目が覚めると、見知らぬ部屋だった。ベッドの上で寝ており、辺りを見渡すと棚とトイレだけがあった。ここに住む人は随分ミニマリストのようだ。
『…はっ?え、何処やここ…..』
酔っ払ったせいで、記憶が曖昧なのが怖い。知らない人の家に不法侵入したのではないかと疑うが、昨日はシッマと帰ったため多分大丈夫だろう。
ジャラジャラ。なんて耳に馴染みのない音が聞こえる。下を見ると、首と四肢には枷が付いており、まるで罪人のようだ。
僕が何をしたっていうんだ。
ガチャ、カチッ、ガチガチ…ガチャ
1つしかないドアから、鍵の開く音がした。誰か来る。僕に鎖を付けた人物が…。
「おっ!起きたか大先生!」
そこには知らない人どころか、僕が知りまくってる恋人が居た。
『シッマやったんか!ここ何処?ドッキリかなんか?あとこれ外してや』
すっかり安心して饒舌になる。
「ん?嫌やで?」
いつもの純粋な瞳は、今は闇を感じて濁っている。
嫌だ。その言葉を理解するのにそう時間はかからない。
『え…?はっ?…..シッマがこれやったんか…』
そうやで。なんて笑顔で言うものだから、これが当たり前なのだと勘違いしそうになる。
『何でやねん』
「…..大先生、こうでもせな浮気するやろ?この間も俺の知らん女に迫られてたし…お前は可愛ええんやから男共からも狙われて」
どうやら嫉妬しているらしい。
知らない女に迫られていた。というのは、元カノに復縁を求められていたことだろうか。こんな事しなくても、今はシッマだけなのに。
『シッマ愛しとるで。シッマだけや、だからこれ外して家帰ろうや。撮影もあるし』
「…もう配信者もやめてや、仕事もやめて、俺が養うから。この家で俺の帰りを待って、大先生の大好きな気持ちいいこといっぱいして、美味しい物食べて、2人きりで幸せになろうや。なぁ?」
甘える子犬のような、腑抜けた悪魔のようや顔で、とてつもなく魅力的な提案をされる。
でも、メンバーの事もあるし。仕事の事もあるし。鎖が邪魔だし。たまには外に出たいし。
頭の中で葛藤する。目の前のシッマを見てみると、今まで見たことがないような、怒りともとれる表情をしていた。大方すぐにYESと言わない俺に腹がたったのだろう。
「…返事は?」
僕に選択肢はないようだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
kn視点
『あッ、お゛!?♡♡どま、♡ってぇぇ♡♡なんれ♡♡いッッ♡♡』
「可愛ええなぁ…♡」
今はバックで犯している。先程まで処女だったとは思えないほどの名器に浮気を疑ったが、どうやら生まれ持った才能らしい。
スラリとした胸元についてる乳首は、色素が薄く魅力的だ。少しつついてみると、気持ちがいいと言うようにナカが畝った。
「…下の口は素直なんやな」
黙れや。喘ぎ混じりの声が下から聞こえてくる。反抗的な所がまた可愛い。堕としがいがある。
先程喜んでくれた乳首をまた弄る。
乳輪をくるくると撫で、頭の方にどんどん指を近ずける。擦るように乳頭を弄れば、もっと触ってと言わんばかりに乳首が起ってきた。
「こっちも素直やな」
可愛くて思わず笑みがこぼれる。それとは反対に、涙で顔中を濡らしまるで怒られたあとの子供のような大先生。
『ッッぁ゛ァァ♡しっ、まぁ♡ッと、とめろ゛やッッ!♡くそッッ゛はず、せ!♡♡』
ガチャガチャと鎖を鳴らす大先生。本物だから、そんなことしても外れないのに。本当に可愛ええ。
「大先生が素直になったら外したるよ♡」
今にも射精しそうなモノを握りつぶす。
『あ゛ぇッッ?!♡♡あ゛や、やめッッ♡♡』
勢いのない射精をしたかと思えば、チョロチョロと尿が出てきた。
『ごべッッ♡♡ごめ゛んな、さ♡♡』
羞恥心からか、更に涙を流す大先生。
どんどんシーツに出される尿は、タプタプと水溜まりを作っている。
「…飲んでや」
阿呆だろ、なんて言いたげな顔で見てくる大先生。ほんまに可愛ええ。
「汚したんやから、ちゃんと綺麗にせなな?」
とんでもなく悪い顔をしている自信はある。今の俺は、大先生には悪魔に見えているだろうな。
逆らえない大先生は、小さな舌を出してちろちろと尿を飲み出した。苦そう。
『くそがッッ…ぅ、くそぉ』
大先生が口を動かす間も、休むことなく動かす腰。そろそろイきそうだな、なんて呑気に考えていると、ナカが締まる感覚がした。
『はッッ♡♡あ゛、さっさと♡、イけよ♡』
「…..まだまだ余裕そうやな?」
最初だから1回で辞めてあげようと思っていたのだが、気が変わった。ガバガバになるまでやって、もう前だけじゃイけなくしてやろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ut視点
あれから暫くたった。今でもまだ監禁されている。手枷は外れたが、足枷はまだ外れていない。
毎日、ご飯を食べて玩具で遊んでシッマとヤッて風呂に入って寝る。とんでもなく幸せで自堕落な生活を送っている。
そのせいで最近は以前より太った気がする。シッマにはBカップくらいあるんちゃう?なんてからかわれたりもして、そろそろやばいかななんて考えるが、シッマが好きだと言ってくれるのでこのままでもいいだろう。
後ろは腕が入ってしまうほどガバガバにされ、男としての尊厳なんてこれっぽっちも無くなった。
メンバーとも会えていない。今頃俺の事を探しているのだろうか。正直少し会いたい気持ちはあるが、シッマが居るなら他に何も必要ないか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おまけ
またね
コメント
3件
サイコkn最高すぎる 最後にut先が堕ちてんのええなぁ…